巨人のドラフト1位・竹丸和幸投手(23)=鷺宮製作所=が9日、レジェンドの金言を胸に新人王への意欲を新たにした。日本野球機構(NPB)の新人選手研修会が都内で行われ、12球団から119人が受講。

阪神、オリックスで活躍し、侍ジャパンの投手コーチを務める能見篤史氏(46)の講義から「自分のペースで」「失敗を恐れずチャレンジ」「失敗しても落ち込まず切り替えよ」とプロの心構え“三か条”を授かった。心に刻み込み、1年目からの飛躍を誓った。

 真っすぐなまなざしで、壇上を見つめた。竹丸は偉大な先輩の言葉に何度もうなずいた。自身と同じく社会人野球を経てドラフト最上位でプロの門をたたいた能見氏の講義。「能見さんの話は、これからプロ野球生活を進める上で大事なものばかりだった」と感銘を受けた。中でも3つの金言を、即戦力で活躍するための心得として胸に刻んだ。

 〈1〉自分のペースで 鳥取城北から社会人の大阪ガスに進み、04年自由枠で阪神入りした能見氏。「練習量は高校、大学よりも社会人の方が多いので、体力的にはどんどん投げないといけない立場」とし、さらに注目度の高いドラ1として周囲からも期待されるだけに、時にオーバーペースになる新人も多く見てきた。「球団がきちんと管理をしてくれるので、まずは自分のペースで」と周囲に流されない自分の軸を作ることを力説した。同じく社会人出身で即戦力としての活躍が期待される背番号21。「プロ野球は厳しい。

これからプロに入ったら1年間通して戦っていかないといけないので、その言葉を忘れずに」と気を引き締めた。

 〈2〉失敗を恐れずチャレンジせよ 能見氏は1年目から開幕1軍入りを果たすも、シーズン途中に2軍降格を経験するなど16登板で4勝1敗、防御率は5・57だった。その上で「1年目の失敗は許される」と断言。失敗は成功の母という言葉があるように、経験を次に生かすのが成長だ。竹丸も開幕ローテ入りを目標に掲げるが、結果が求められるあまり消極的なプレーでは得られるものは多くない。「失敗を恐れず、どんどんチャレンジしていきたい」と意欲を示した。

 〈3〉失敗しても落ち込まず切り替えよ 「失敗しても、準備期間が与えられる。そこで何を得るか」と説いた能見氏。プロで長く過ごした先輩の「落ち込まずに」という言葉が胸に刺さった。社会人最後の登板となった昨年11月の日本選手権2回戦のホンダ熊本戦では、1―0の8回途中から2番手で登板するも、9回2死二、三塁から逆転の二塁打を浴びて無念の敗戦。悔しい最後を経験した。「失敗して反省はするけど、落ち込まない。

その言葉がすごく印象に残りました」。自身の経験と重ね、切り替えの大切さを胸に刻んだ。

 この日の午前中には野球殿堂博物館を見学し、長嶋茂雄金田正一といった、数々のレジェンドの功績を目に焼きつけた。「巨人の選手が多く、改めて伝統のある球団だと感じました」。12球団のライバルたちとも対面し、「新人王は取りたい。負けないように頑張りたい」と心を燃やした。高みを目指し一歩一歩、前に進んでいく。(北村 優衣)

 ◆新人研修会スケジュール

 ▽10:15~11:30

 野球殿堂博物館見学

 ▽講義1 12:20~50

 「アンチドーピング活動・脳しんとうについて」

 ▽講義2 12:50~13:10

「税の意義と役割」

 ▽講義3 13:20~45

 「薬物乱用防止について」

 ▽講義4 13:45~14:15

 「暴力団の実態と手口」

 ▽講義5 14:25~45

 「SNSの使用モラルと危険性について」

 ▽講義6 14:45~55

 「オンラインカジノについて」

 ▽講義7 14:55~15:25

 「有害行為について」

 ▽講義8 15:35~16:05

 「先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ(講師・能見篤史氏)」

 ▽16:05~10

 セカンドキャリアサポートについて

 ▽16:10~20

 アンケート記入

 ▽16:20~30

 修了証授与

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