侍ジャパン井端弘和監督(50)が今大会限りで代表監督を退任する意向を示した。ベネズエラ戦の敗戦後一夜明け、チーム宿舎で対応した指揮官は自身の進退について聞かれ「結果がすべてなので」と語った。

 大谷翔平投手(ドジャース)、鈴木誠也外野手(カブス)、吉田正尚外野手(Rソックス)、岡本和真内野手(ブルージェイズ)、村上宗隆内野手(Wソックス)、菅野智之投手(ロッキーズ)、山本由伸投手(ドジャース)、菊池雄星投手(エンゼルス)と、史上最多8人のメジャーリーガーを招集し“最強侍”を結成し挑むも、史上初めて4強進出を逃した。

 井端弘和監督は2023年10月に就任。同年11月に行われたアジアプロ野球チャンピオンシップでは優勝を果たして順調に滑り出した。ところが24年11月のプレミア12は決勝で台湾に敗れ敗戦。

 指揮官は就任以降、一貫して「常勝侍ジャパン」の構築を念頭に行動してきた。実現はしなかったが、25年3月のオランダ代表との強化試合には、花巻東からスタンフォード大に進学した佐々木麟太郎内野手の招集を本気で検討して動いたこともあった。

 24年3月の欧州代表戦に、当時学生だった青学大・西川(ロッテ)、関大・金丸(中日)、愛知工大・中村(ヤクルト)、明大・宗山(故障で出場せず、楽天)を加えたのも、「近い将来、必ず侍ジャパンの中心を担うことがある」「何年か後には代表に入るという意識を持ってやってほしいな」と成長を願って種をまいてきた。巨人・中山礼都ら今大会のサポートメンバーも数年後の代表入りをもくろんでの招集だった。

 実際に今大会では故障で出場を辞退した松井裕樹投手(パドレス)の代替選手として金丸を選出。10日の1次ラウンド(R)・チェコ戦では両軍無得点7回から3番手で初登板し、5者連続三振を奪う快投を見せ勝利に貢献するなど、将来有望な若手が世界で戦っていく“土壌”を築いた功績は大きい。

 井端監督はベネズエラ戦後の会見で「今回は負けましたけど日本がさらに力をつけて、次回は勝ってほしい」と願っていた。

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