第74回阪神大賞典・G2(3月22日、阪神競馬場・芝3000メートル=1着馬に天皇賞・春の優先出走権、良)では、武豊騎手騎乗の1番人気アドマイヤテラ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎、父レイデオロ)が勝利した。

 鞍上の武豊騎手は1987年のデビューから40年連続の重賞V。

自身の持つ前人未到の記録を更新した。

 メモリアルVを送ったのは、25年の目黒記念で武豊騎手に同年初、デビューから39年連続となる重賞Vをプレゼントしたアドマイヤテラだった。

 節目の勝利に武豊騎手は「昨年も年の最初の重賞がこの馬だったので、レース前にスタッフとそういう話をしていたので、本当になってうれしいですね」とコメント。連続勝利記録については「これまで多くの馬と、多くの関係者のおかげだと思っていますし、伸ばしていきたいですね」とさらなる記録更新に意欲を見せた。

 同騎手の重賞初制覇は、デビューした1987年の10月11日に行われた京都大賞典で騎乗したトウカイローマンによって達成。当時の報知新聞には、「新人最多勝更新のカウントダウンに入ったスーパールーキーに欠けていたものが重賞のタイトルだった。シヨノリーガルでの2度の2着。とくにセントウルSの鼻差惜敗で、初重賞制覇はいつかが注目の的になっていた。が、まさかだ。このトウカイローマンでやってのけるとは・・・。オークス馬とはいえすでに7歳。57キロの別定重量では善戦は見込めても勝つまではというのが、大方の予想だった。

それをあっさり覆してしまうのだからこれはもう“天才”というフレーズを使ってもいいだろう」との記事が掲載されている。

 そこから、メジロマックイーン、ノースフライト、シーキングザパール、アドマイヤムーンなど数々の名馬とともに紡いできた記録。立派なのは、何度もケガで悩まされた時期もあったが、年1勝だけで記録を続けたのではなく、最低でも3勝をマークしているところ。2005年には1月5日に京都金杯を制するなど、重賞を23レースも勝った。

 重賞連続年勝利の2位は岡部幸雄騎手で28年連続(1975年~2002年)。前人未到で、今後も破られる可能性はないと言っても過言ではない不滅の記録だ。

 ちなみに、武豊騎手は阪神大賞典で歴代最多更新の9勝目。こちらも2位で5勝の岩田康誠騎手=栗東・フリー=に4勝差をつけ、独走となっている。これまで1991、92年にメジロマックイーンで連覇。96年ナリタブライアン、99年スペシャルウィークでV。2003年ダイタクバートラム、04年リンカーン、06年ディープインパクト、07年アイポッパーと騎乗機会4連続勝利。今年のアドマイヤテラでの勝利が、19年ぶりの勝利となった。

 同一重賞9勝は、自身が持つ同一重賞最多勝利記録(京都大賞典)にも並んだ。京都大賞典では、自身の重賞初勝利となった1987年トウカイローマンをはじめ、89、90年スーパークリーク、91、93年メジロマックイーン、16年キタサンブラックなどとのコンビで、勝利を挙げている。

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