春は期待と同時に環境の変化を伴う季節だ。中学受験を控える家庭にとっては、学校と塾の双方で新たな負荷が重なり、子どもにかかる負担は見えにくい形で積み重なっていく。

 LUXGO株式会社の調査によると、新学年スタート時に子どもの精神的・身体的な負担を感じている保護者は68・6%にのぼった。調査は中学受験を予定する小学生の保護者331人を対象にインターネットで実施された。

 負担の主な要因としては、新しいクラスへの適応が45・3%で最多となり、自由時間の減少が42・0%、宿題量の増加が39・9%と続く。環境変化と学習量の増加が同時に押し寄せる構図が浮かび上がる。

 こうした状況の中で、子どものメンタル面の変化に気づく保護者も多い。メンタル不調のサインを感じることがあるとした回答は61・3%に達した。頻度の差はあるものの、多くの家庭が何らかの変化を認識していることになる。

 その影響は学習面にも及ぶ。集中力の低下が47・3%、課題に取りかかるまでの時間の増加が40・9%、自宅学習を嫌がる頻度の増加が36・0%と、日常的な学習行動に変化が見られている。

 一方で、保護者が求める対応は必ずしも特別なものではない。ストレス緩和に必要なこととして、リラックスして過ごす時間の確保が48・6%、十分な睡眠や休息が44・1%、感情的にならず見守る余裕が43・2%と続く。過度な対策よりも、生活のバランスを整える意識が重視されている。

 また、受験期であっても習い事の継続を望む声は多い。負担にならない範囲で続けたいが36・3%、ストレス解消のため積極的に続けたいが25・7%で、合わせて62・0%に達した。

 受験準備は長期にわたる取り組みとなる。成果だけでなく、その過程で子どもがどう過ごすかに目を向ける必要がある。見えにくい負担にどう向き合うかが、家庭ごとの課題となっている。

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