子育てや家庭のあり方などについての様々な内容をテーマに、多数のゲスト講師を招いてメッセージを発信し続けるテレビ静岡制作の教育番組「テレビ寺子屋」。5月10日の第2481回は、歌手で教育学博士でもあるアグネス・チャンの「ひなげしは、なぜ枯れない」を放送(テレビ静岡は午前6時30分から7時)する。

 以下は放送概要。

 「枯れない」という日本語は、とても素敵な表現だと思います。そこには「まだ生命力がある、まだ花が咲く」という希望が感じられるからです。そして人間に対して「枯れない」を使うと、体だけが枯れないのではなくて、心も脳も枯れていない、魂も枯れていないという意味が込められます。自分の人生を振り返ったとき、「枯れないために、心も体もしなやかで元気でいるために、大切にしていることがある」と気づきました。

 【完璧を目指さない 完了を目指す】

歳を重ねるうちに「時間には限りがあるのだから、完璧ではなく完了させることを目指そう」と思うようになりました。例えば、本を一冊書くというのは大変なことで、いろんな言い訳をして後まわしにしてしまいがちです。だから、まずは小さい目標を立てる。例えば、毎日5ページだけ書く。「5ページ書けたらご褒美にアイスクリームを食べよう」なんて思えば、楽しく作業ができます。最初から完璧を目指さない。小さい目標を小刻みに完了していくと、達成感を感じながら、楽しく日々を過ごすことができます。

 【過去にこだわらない 未来を見る】

「若い頃は良かった…」なんて思いがちですが、過去にはあまりこだわらない。「若い頃に戻りたいですか?」とよく聞かれますが、私は戻りたくないです。当時は当時でとても楽しかったけれど、今が一番大切。人間の目が後ろにないのは、前を見るためです。生きていたら未来がある。前を向いて、未来へと心を向けて進むことが、年齢に関係なく人生を輝かせてくれると私は思います。

 【心を硬くしない】

長く経験を積むと「自分の思っていることが正しい」と頑固になりがちです。心を硬くせず、人を思いやり、関心を持つことが大切です。そして人の意見を聞くこと。なぜかというと、人間は何歳になっても成長し続けられるからです。自分の経験が一番正しいと思わず、心をしなやかに柔らかく、新しいものを受け止めてみてください。

 【おしゃれを楽しむ】

私は70歳ですが、時々ミニスカートをはきます。

はじめは「この歳でミニスカートをはいちゃいけないかな」なんて思いました。でも、よく考えたら自分の人生で「今日が一番若い」のだから、明日にはもっとはきにくくなります。着たい服があったら今日着ましょう。アクセサリーを身に着けるのもいいですね。高価なものでなくても、自分の気持ちを大事にして、自分を楽しむことが大切です。

 そして、最後に伝えたいのは、「感謝の気持ちを持つこと」です。「おかげさまで」という日本語が私は大好きで、「たくさんの人が頑張ってくれているおかげで自分は生きていける」、そう思うとすべてに感謝ですし、生きているだけで幸せだと感じます。その気持ちがあれば、心も体もいつまでもみずみずしく、しなやかでいられるのではないかと思います。

編集部おすすめ