日本時間4月30日、ドジャースは本拠地ドジャースタジアムでマーリンズと対戦。
試合によって好不調の差が激しいドジャース打線
ドジャースはこれが直近2週間で3度目の2連敗。今回の連敗もドジャース打線の得点力不足が大きな要因だった。1週間前にジャイアンツに連敗を喫した際は2試合で合計1得点に抑え込まれたが、マーリンズとの連敗も合計3得点。打線は水ものとはよくいうが、投手陣の奮闘を見殺しにする嫌な負け方が目立つようになっている。試合によって好不調の差がかなり激しいのも今季のドジャース打線の特徴だ。打線がつながった時は2桁得点を挙げることも珍しくないが、タイムリー欠乏症に陥ることも少なくない。その最たる選手が他でもない大谷である。
30日のマーリンズ戦に1番指名打者で先発した大谷。最終回まで5回打席に立ったが、大谷は2打数無安打に終わった。2日前までは2試合連続で猛打賞とバットが振れていたが、前日の登板の疲労も残っていたか、この日は自慢のバットから快音が聞かれなかった。それでも3つの四球を選び、今季4つ目の盗塁を成功させるなど、1番打者としての役割はしっかり果たした。
1点を追う9回裏には、1死二、三塁の場面で大谷に打席が回ってきた。
この敗戦でドジャースは20勝11敗で4月を終了。2位のパドレスも2連敗を喫したため、0.5ゲーム差で地区首位の座は何とか守っている。
遠征6連戦へ…大谷の復調が浮上のカギを握る?
ドジャースは移動日を1日挟み、日本時間2日から6日間の遠征が待ち受ける。そして、4月から5月に替わることを味方につけられそうなのが、打者・大谷である。今季も開幕から1番に固定されている大谷。30日のマーリンズ戦で、得点圏に走者を置いた場面で回ってきた打席は1度だけだった。
その2日前には2点を追う9回裏、1死一、二塁の場面で打席に立つと、勝負強さを見せつけ、タイムリー二塁打を放っていた。ただ大谷が得点圏の場面で安打を放ったのは、かなり久しぶりだった。
今季のドジャースは下位打線が比較的好調で、走者を置いた状況で1番・大谷に回るケースが多い。実際に、今季の大谷は得点圏で33回打席に立っている。これは前年同時期(4月末)の22打席の1.5倍だ。
しかし、好調の下位打線に反して大きく変わらないのが大谷のチャンスでの打撃だ。1年前は4月末の時点で得点圏打率が.125(16打数2安打)、本塁打0、打点1という体たらくだった。
今季はここまで1本塁打、7打点と、この2つの数字は改善しているが、打率は.167(24打数4安打)。7つの四球を選んでいるほか、2つの犠飛があるものの、チャンスで凡退するシーンが目立っている。それもそのはずで、大谷は4月上旬から約3週間、18打席にわたって得点圏の場面で安打が出ていなかった。
得点圏打率低迷…“春先に弱い大谷”の傾向
そもそもドジャース加入後の大谷はチャンスに弱く、エンゼルス時代に.296あった得点圏打率は、ドジャース移籍後に.261と大きく下がっている。特に春先はそれが顕著で、2024年以降、3~4月の得点圏打率は.184→.125→.167と推移。得点圏打率1割台の低空飛行が、春の大谷の風物詩と化している。大谷ほどの打者だけに、チャンスの場面では相手バッテリーも警戒し、真っ向勝負を挑んでこないのも事実だろう。ドジャースには、大谷の後にも強打者が待ち構えているが、それでも大谷が打たなければドジャース打線の威力が半減するのもまた、疑いのない事実である。
5月に打棒爆発なるか…
さて、ドジャースとパドレスの一騎打ちムードも漂うナ・リーグ西地区だが、ドジャースが抜け出すにはやはり大谷の打棒爆発が必須だろう。ドジャース1年目の2024年は5月の月間得点圏打率は.381、そして2025年も.333をマークした。果たして、今年も月が替わって大谷のツキが変わるのか。まずは2日から始まるカージナルスとの3連戦で走者を返す大谷の打撃を見たいところだ。
文/八木遊(やぎ・ゆう)
【八木遊】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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