13日の東京6R・2歳新馬戦(芝1400メートル)でフライトライン産駒デミアン(牡、美浦・斎藤誠厩舎)が、メンバー最速33秒6の末脚で快勝。同産駒の世界初勝利を挙げた。

父は22年BCクラシックなど6戦6勝で引退。キャリア合計71馬身差をつけた“米国ダート最強馬”だ。コンビを組んだレーンも「ポテンシャルがある馬」と称賛したように、今後へ期待が膨らむ1勝となった。

 米国ダート界で世界最強と評されたフライトライン産駒が、日本の芝で世界初勝利を挙げた。デビュー戦となったデミアンは、9頭立ての中団を落ち着き十分に追走。最後の直線で進路が開けると、グイッと好反応から加速を開始し、最後はレーンの右ステッキに応えて後続を1馬身1/4突き放し、悠々とゴールに飛び込んだ。

 快勝劇を振り返った鞍上は「返し馬からゲートもレース中でも精神面が安定していた。直線でスペースができたところでいい反応を見せてくれた。1400メートルも芝も全く問題なく、いい勝利。ポテンシャルがある馬」と称賛。スタートの遅れをカバーし、センス良く立ち回ったパートナーの飛躍に期待を込めた。

 デミアンは昨年の米セプテンバーセールで170万米ドルで落札された期待馬。

日米で大人気の父の産駒は、4月の米OBSスプリングセールで1050万ドル(約16億円)の値を付け、セール最高価格を大幅に更新するなど大きな話題を呼んでいる。斎藤誠調教師は「肩の可動域が広くてそのあたりが気に入りました。ダート血統だけど芝でもやれると感じていました。まだ太いのでこれから良くなると思います」と今後の成長に期待を寄せた。

 父はBCクラシックなどG1・4勝を含む、6戦6勝で現役生活を終えた。キャリアでつけた合計着差は71馬身と、はるかかなたにある父の背中を一歩ずつ追う。(石行 佑介)

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