J2藤枝は29日、2026―27シーズン新体制発表会を藤枝総合運動公園サッカー場で行った。昇降格が懸かるリーグ戦では初采配の槙野智章監督は、「このメンバーなら本気でJ1昇格を狙える」と自信を示し、悲願のJ1昇格へ決意を新たにした。
新シーズンは、百年構想リーグ時代から在籍する22選手に加え、新加入11選手を迎えた総勢33人で臨む。元清水で岐阜から加入したFW川本梨誉、大分から加わったJ1通算195試合出場のDF岡本拓也、浦和から加入したGK吉田舜ら即戦力を補強。指揮官は「後半から試合の流れを変えられる選手が足りなかった。スタメンの11人だけでなく、戦える選手層を厚くしたいと強化担当の大迫さんにお願いした」と補強の狙いを明かす。FWは3人、MFは5人(FC東京から育成型期限付きで、J1最年少出場記録を持つ16歳の北原慎も含む)、DFは2人を補強。「このメンバーなら本気でJ1昇格を狙えると思っています」と力を込めた。
Jリーグの指導者になって半年。自身もオフをレベルアップの時間に充てた。13日に17年ぶりに復活したオールスター戦へ出場した後、サッカー北中米W杯で現地リポーターを務めるため渡米。27日に帰国するまで日本代表の練習も視察し、「世界トップのトレンドや代表チームがどう活動しているのか、自分の目で見たかった。いい時間を過ごせました」と振り返った。滞在中もクラブ強化部とは毎日連絡を取り合い、補強などについて意見交換を重ねたという。
現地では森保一監督とも言葉を交わした。「藤枝の百年構想リーグでの戦いやクラブの変化を評価していただきましたし、新シーズンを楽しみにしているとも言っていただきました」。日本代表スタッフからも激励を受け、世界最高峰の舞台で多くの刺激を受けた。
8月開幕の新シーズンは、厳しい暑さの中での戦いが待つ。W杯では高温下でのコンディション調整や、交代策で試合の流れを変えていくゲームマネジメントにも着目した。「夏の戦い方や、前半と後半で戦い方も工夫しながら進めていきたい。ただし、目標とするものは変わらず。楽しみながらチャレンジしていきたい」。昨年12月の就任会見で掲げた「(プレーオフ進出につながる)リーグ6位以内、勝ち点65」の目標も据え置き。世界最高峰の舞台で得た学びを携え、槙野監督が藤枝を悲願のJ1へ導く。(伊藤 明日香)

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