サッカー日本代表が29日(日本時間30日未明)、北中米W杯の決勝トーナメント1回戦でブラジルと対戦し、1―2で敗れた。お笑いコンビ「カカロニ」のすがやは、米ヒューストンの試合会場で生観戦。

スポーツ報知の取材に、激闘を続けたサムライブルーに「夢を見せてくれてありがとう!」と感謝の気持ちを述べ、4年後の最高の景色に向け願いを込めた。(古本 楓)

 「勝てると思えるところまで来ていた。悔しいです」。W杯優勝5回の王国に惜敗。すがやは悔しさをにじませながら、言葉を振り絞った。

 自身は2014年ブラジルW杯から現地観戦を始めたこともあり、同国への思いはひとしお。試合開始前から自然と涙が出たという。「今までの試合ではなかったんですけど、スターティングラインアップ発表で鈴木彩艶の写真がスクリーンに出た瞬間に急に涙が出てきちゃった。僕にとって、他の強豪国の中でもブラジルだけは特別なので」。

 1次リーグ3戦は日本サポーターが多く、ホームのような雰囲気で戦えていたが、この日は一転。会場大多数の8割がブラジルサポーター。熱気も異常だったといい「あいつらやばいっすよ。

ブラジル会場かと思いました」と表現するほどの空気感だった。応援の熱量についても「盛り上がり方を知っているというか、テンションが上がった時の爆発力は、とんでもないものがあった。鳥肌が立つシーンもありました」と話す。そんな中での佐野海舟の先制点。「相当勇気づけられて、いけるぞっていう感じがありました」と日本サポーターの後押しとなったという。

 1―0、日本リードでハーフタイムを迎えたが、ブラジル人には全く焦りがなかった。「トイレの前とかで会うブラジル人が全員余裕そうな顔していて、サッカー王国だなって思った。自分たちの国への自信もあるんだと思う」と異質な雰囲気を語った。

 後半同点に追いつかれ、戦況が徐々にブラジルに傾くと会場の雰囲気も変化。「空気はブラジルのものになってるなっていう中で、日本サポーターは『(延長も含めて)120分戦うぞ』という感覚でみんな応援してました」。試合終了間際にくらった逆転弾。まるで8年前、ロシアW杯のベルギー戦をほうふつとさせる展開となったものの「(あの時より)サポーターはたくましくなったなと思いました。

あの時、座り込んでしまった苦い記憶が残っていた。黙っちゃったり泣いちゃったりする人もいましたけど、みんなで声出そうっていう感じで応援してました」と試合終了まで勝利を信じ、声を出し続けた。

 昨年10月のブラジルとの親善試合では、日本が歴史的勝利。しかし、この日のブラジルは当時と全く違ったと語る。「全然別物でした。(動きが)緩まないですもん」。続けて「国を背負った時のブラジルはやっぱり強いですし、誇りもあるし、ブラジル人にしか分からないあうんの呼吸があるから、代表になった時の連携は強い」と話す。さらに過去4大会と比べ、「選手がサポーターをあおった時のスタジアムが揺れる感覚やゴールが決まった時の揺れ方は、今までのW杯でも感じたことがない迫力がありました」と祭典に対する王国の熱を実感した。

 次回30年は、ポルトガル、スペイン、モロッコの3か国共催。次回大会の参加意思について確認すると「行きます」と即答。今回は相方と2人で参加したが、家族を連れて行きたいと夢を描く。「やっぱり子供たちにW杯を通じていろんなことを感じてほしい。

日本ってこんなに世界中の人から好かれてるんだなとか、サッカーという共通言語があれば、いろんな国の人と仲良くなれるんだよとか、子どもたちに同じ景色を見てほしい」と語る。

 4年後の日本代表に求めることは「もちろん優勝です!」。最高の景色を見るための鍵については「個の力を伸ばし続けていくしかないと思います。日本の団結力や組織力、チームに穴を開けないことは世界屈指だと思うので、個の力をもっと上げて、もっともっと層が厚い国になっていくしかないかなと思います」と分析した。

 約2週間で4試合の激闘を繰り広げたサムライブルーへ「夢を見せてくれてありがとう!」と頭を下げた。サムライブルーと共に、すがやも夢を追いかけ続ける。

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