◆サッカー北中米W杯▽決勝トーナメント2回戦 パラグアイ0―1フランス(フィラデルフィア競技場)

 FIFAランク3位のフランスは同41位のパラグアイを1―0で下し、4大会連続で8強進出を決めた。

 試合を決めたのは、やはりエースのゴールだった。

0―0の後半25分。途中出場のドゥエがエリア内で倒された場面がノーファウルからVARでPKに判定が覆った。最初はデンベレがボールを持っていたが、エムバペがキッカーを務めると、相手GKが飛んだ逆のゴール右へ冷静に決める。2試合連続得点で今大会7得点。再びメッシに並んで得点ランキングトップタイに浮上するゴールは、試合を決める値千金の決勝点となった。エースは「どんな試合になるか分かっていた。こういう試合、戦い方をできたことは素晴らしいと思う。攻撃的なサッカーをするだけのチームではないと示せた。良い悪いではなく、それぞれの選手がそれぞれの強みを出せた。唯一の正解は勝つこと。今はもうモロッコに集中しなくてはいけない。いいチームと対戦できることが楽しみ」とうなずいた。

 勝利をもたらしたが、前半から厳しくマークされて、いらだちを見せ、前半には34分過ぎにはファウルをされて相手を突き飛ばして激高。両チームが一触即発の雰囲気になる場面もあり、後半も相手の際どいプレーに苦しめられていたが、PKの得点とはいえ、勝利へ導くのがエースの働き。今大会は開幕から好調で、1次リーグ初戦から2戦連続で2得点を記録し、決勝トーナメント1回戦のスウェーデン戦でも2ゴール。この日は終了間際の2度の決定機こそGKに阻まれたが、1得点を乗せて、これで歴代2位のW杯通算得点を19に伸ばし、メッシの20点まであと1点に迫った。

 19歳で初出場したロシアW杯からフランスの背番号10を背負い、23年から主将を務めているエースが先頭に立ち、2大会ぶり3度目の世界一に向けて、9日(日本時間10日)の準々決勝ではモロッコと対戦する。

 ◆W杯得点ランキング

〈1〉7 メッシ(アルゼンチン)、エムバペ(フランス)

〈2〉5 ハーランド(ノルウェー)、ケイン(イングランド)

〈3〉4 デンベレ(フランス)、ビニシウス(ブラジル)、I・サール(セネガル)、オヤルサバル(スペイン)

 ◆W杯歴代通算得点

(1)20=※メッシ(アルゼンチン)

(2)19=※エムバペ(フランス)

(3)16=クローゼ(ドイツ)

(4)15=ロナウド(ブラジル)

(5)14=ミュラー(西ドイツ)

※現役

 ◆キリアン・エムバペ 1998年12月20日、フランス・パリ郊外ボンディ出身。27歳。2015年に16歳で仏1部・モナコでデビュー。17年にパリSGに移籍し、フランス代表デビュー。19歳で臨んだ18年ロシアW杯は決勝・クロアチア戦でペレ以来となる10代での得点をマークし、優勝に貢献。22年カタールW杯は決勝・アルゼンチン戦でハットトリックを達成。24年にRマドリード移籍。

パリSG時代はアニメ「ミュータント・タートルズ」の棒術の達人でメカマニアに似ていることから「ドナテロ」の愛称が付いた。インスタグラムのフォロワーは1億3000万人。178センチ、75キロ。

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