◆プロボクシング ▽スーパーライト級(63・5キロ以下)8回戦 ●菊池音央(判定)アオキ・クリスチャーノ〇(7月14日、東京・後楽園ホール)

 人気アイドルグループ「timelesz」の菊池風磨(31)の弟・菊池音央(ねお、23)=志成=が、スーパーライト級8回戦で日本ライト級4位アオキ・クリスチャーノ(37)=角海老宝石=に0―3の判定で敗れた。23年11月の4回戦で判定負けして以来6戦ぶりの黒星を喫し、戦績は6勝(4KO)3敗となった。

 菊池は昨年12月31日のスーパーライト級6回戦で6回TKO勝ちして6回戦2勝目を飾り、A級(8回戦以上)昇格を決めた。初の8回戦で、WBOアジアパシフィック王座や日本王座への挑戦経験も豊富な現役ランカーのアオキに挑んだ。

 3回にアオキの右を浴びてぐらつくなど劣勢となり、4回にも連打にさらされ防戦一方となった。しかし5回以降、ボディーへの連打、接近戦での左フック、右ストレートなどで反撃に転じた。最終8回まで激しい打ち合いを繰り広げたが、ジャッジは2者が78―74、1者が77―75で、3者ともアオキを支持した。

 格上相手に健闘を見せた菊池は「(応援してくれた人たちに)申し訳ない。ジャブで突き放して自分の距離で戦うプランだったが、思いのほか入られた。序盤からボディーを打ちたかったが、位置的に打ちづらかった」と悔し涙。5回以降の反撃を「比嘉大吾さんの言葉のように、試合後に天井を見ているか、歓声を浴びているか。打ち合って倒されるならいいかなと思って、打ち合った」と振り返った。

 アオキとの対戦を持ちかけられた当初は「タイミング的にもまだちょっと早い。時期尚早という言葉が当てはまりまくる」と二の足を踏んでいた。

しかし、尊敬する元東洋太平洋・WBOアジアパシフィック王者の木村吉光(29)=志成=に「お前なら勝てるから」と背中を押され、さらには「試合が終わったら、勝っても負けても1か月休んでいいよ」との言葉にも後押しされて吹っ切れた。「今までの試合ではビビっていたのに、今回だけは自信があった」と覚悟を決めて、リングに上がった。

 セコンドに就いた木村は、最後まで死力を尽くした菊池の奮闘を「今日の試合を見たら、可能性があるなと思った。成長スピードは、ジムの皆もびっくりしている」と評価。隣で肩を落とす菊池に「1か月しっかり休んでほしい。これだけ集中したので」と話すと、菊池は「階段だけは行きたいです」と休養中も野木丈司トレーナー(66)が指導する階段トレーニングに参加することを宣言。連勝はストップしたが「(アオキ戦を)やってよかったです。1か月休めるんで」。黒星を糧に、進化した姿でリングに戻ってくることを誓った。

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