NHK大阪放送局は15日、8月12日に放送される特集ドラマ「手塚治虫の戦争」(8月12日、後10時)のメインビジュアルと、音楽・漫画考証・監修を発表した。

 本作は、1970年代の東京で、漫画家としてどん底にあった手塚治虫が、自信の戦争体験をもとにした漫画「紙の砦」の執筆に至った手塚パートと、「紙の砦」パートの2つの時代を行き来する手法で描かれる。

俳優の高良健吾が手塚治虫を演じるほか、「紙の砦」の主人公・大寒鉄郎を原田琥之佑が演じる。

 音楽は映画「国宝」「流浪の月」など多岐にわたり音楽を手がけた原摩利彦氏。「あのような巨匠でもスランプがあったことが驚きました。殴られたり、自由を奪われたりした戦時中の不条理を、ペンで漫画を描くことで作品へと昇華した手塚治虫。その姿を想像しながら、尊敬の気持ちを込め、そして手塚作品に見られる遊び心も忘れないように音楽を書きました」と同局を通じてコメントした。

 漫画考証を手塚治虫さんの元アシスタント・三浦みつる氏が担当する。三浦氏は「『手塚先生の原稿が燃えている……!!』今回このキービジュアルのために、台本から1シーンを抜粋して新たに3ページのラフネーム(鉛筆書きの下絵)を作り、つのがい先生にペン入れをしていただいたドラマオリジナルの原稿です。魂を込めて命懸けで描いた漫画が、夢や希望とともに戦禍によって踏みにじられ打ち砕かれる悲惨な戦争。それでも描き続ける鉄郎少年の漫画は、自分自身や周囲の人たちの生きる支えとなります。このドラマから手塚先生の平和を願うメッセージをぜひ受け取ってほしいと思います」と述べた。

 漫画指導は手塚プロダクション公式イラストレーターの一人としても活動している、つのがい氏が務める。「このたびメインビジュアルの制作に携わらせていただくにあたり、手塚治虫先生の原作を読み返しました。

何度も読んできた作品でしたが、戦争という時代の無慈悲さや、それでも命を見つめ続けるまなざしが改めて胸に迫り、手塚先生の作品の奥深さを改めて実感しました。このドラマが、多くの方に手塚先生の平和への願いや、戦争を生きた人々の思いを届けてくれることを願っています」と語った。

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