◆第18回レパードS・G3(8月9日、新潟競馬場・ダート1800メートル)

 20歳を迎えた若武者が初タイトルへ導く。デビュー2年目の田山旺佑騎手=栗東・新谷功一厩舎=は先月20日が節目の誕生日。

レパードSでは砂の大物候補ショウナンバンライに騎乗する。2024年のセレクトセール1歳で2億円の値がついた素質馬で、ダートに矛先を向けた2走前の1勝クラスから手綱を任され2連勝。2戦ともに、好位から上がり最速の末脚で後続を5馬身突き放す横綱相撲だった。「走ることに前向きで、操縦性もいい。気持ちの強さがストロングポイントですね」と強さの源を語る。

 今年はすでにルーキーイヤーの16勝の倍以上となる34勝を挙げ、今夏の小倉リーディングで9勝をマークして2位。ステップアップの要因は、デビューから本場の阪神、京都での騎乗にこだわり、全国リーディング上位の騎手に混じって技術を磨いてきたことだ。「自分の中でいい経験になっているし、今につながってきているのかな」と成長を実感する。自分が勝利したレースを振り返ることの多かった1年目と比べ、「自分にないものを取り入れたい」と他のジョッキーから学ぶ意識も強くなった。

 先月5日の北九州記念では、ハンデ50キロを生かして9番人気のジェニファーを格上挑戦で首差の2着に導いた。あと一歩で勝利を逃したが「ようやく、重賞のレベルでもやりたい競馬ができた。やっぱり自信になりました」と手応えを深めた一戦だった。

 砂でまだ底を見せていないバンライは、「重賞と言わず、一緒に行けるのならG1でも行きたいと思うくらいの馬です」とほれこむ逸材。西のホープと上がり馬のコンビが、真夏の新潟を熱くする。(山本 理貴)

 ○…ダート転向後は無傷3連勝で重賞初制覇を目指すショウナンバンライ。先月29日の栗東・坂路での1週前追い切りは、活気ある動きで54秒9―13秒0をマーク。重い馬場を力強く駆け上がった。松下調教師は「2回使ってきているのでサラッと。体も戻って体調も問題ない」と納得の表情。「競馬が上手だし、いいところで流れに乗ってひと脚を使える。左回りも大丈夫だと思う」と自信をのぞかせた。

 ◆田山 旺佑(たやま・おうすけ) 2006年7月20日、兵庫県生まれ。20歳。栗東・新谷功一厩舎所属。

25年3月1日の阪神4R(スマートビビット)でデビューし、同9日の阪神1R(ツキノアカリ)で初勝利。同年は16勝で中央競馬関西放送記者クラブ賞(関西所属騎手新人賞)を受賞。JRA通算814戦50勝。162・5センチ、47・8キロ。

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