J1千葉は17日、千葉市内でFC東京戦(21日・MUFG国立)に向けた練習を公開した。

 千葉市出身でチーム最年長の38歳MF米倉恒貴は、13日に発生した「令和8年8月千葉豪雨」を振り返り、「ずっと千葉で生きてきた身からすると、なかなか珍しいことが起きた。

冠水した車があちこちに止まっていた」と当時の状況を明かした。

 記録的な大雨の影響で、クラブハウスや本拠地・フクダ電子アリーナの最寄り駅である蘇我駅が浸水。13日夜には、帰宅困難となった職員も一部で出た。ホーム開幕戦の開催も危ぶまれたが、クラブは試合前日の夜に開催を決定。「(選手の中で)この試合にかける気持ちは当然あった。大変な中でも来てくれた方々に勇気を与える存在にならなくてはいけない。自分たちが頑張ることは少なからず力になると思う」と語った。

 しかし、町田に0―4で敗戦。「被害に遭った人たちはたくさんいる。なんとしてでも勝たなくてはいけない」と、FC東京戦での勝利を強く求めた。

 千葉がJ1から降格する前、最後にJ1を戦っていた2009年シーズンのアウェー・FC東京戦は旧国立競技場で開催され、FW巻誠一郎、FW深井正樹のゴールで2―1と勝利している。当時、スタメンでピッチに立っていた米倉だが、その試合については「全く覚えていない」と苦笑い。

一方で、自身が2006年度の全国高校サッカー選手権準決勝(対盛岡商 0●1)、2012年のJ1昇格プレーオフ決勝(対大分 0●1)でともに敗れた経験は記憶に残っているといい、「負けたイメージしかなかった。(国立で)勝ったことがあってよかった」と胸をなで下ろした。

 小林慶行監督も、米倉の日頃からのプロフェッショナルな姿勢を高く評価している。町田戦では、競争を勝ち抜いて今季初のメンバー入りを果たした。それでも、米倉は「タイトルを目指している中で、僕なんかが勝っているところがあってはいけないくらい。チーム全体で基準を上げて1人、1人が高いところを見なくてはいけない」と、チームの一員としてさらなる高みを見据えている。

 次戦に出場すれば、新国立競技場は自身にとって初めての舞台となるが、「場所なんかは関係ない。それよりも、毎試合をトーナメント戦の気持ちで力を入れてやらないといけない。まずはFC東京戦でなんとしてでも勝たなくてはいけない。そのために最高の準備をしたい」と必勝を誓っていた。(綾部 健真)

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