学生駅伝3冠を達成した2010年度以来のタイトル獲得を目指す早大は18日、夏合宿地の新潟・妙高高原で、3キロ2本と6キロ1本(一部選手は3キロ3本)のスピード練習を行った。

 3月の東京マラソンで日本学生歴代4位となる2時間7分34秒と力走し、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得した工藤慎作(4年)は、スタミナに加えてスピードも抜群。

最後の6キロは、5キロを14分8秒で通過した後、ラスト1キロを2分40秒までペースアップし、この日、チーム最速の16分48秒で走破した。1キロ2分48秒のハイペースにもかかわらず、余力を残して練習を終えた。花田勝彦監督(55)は「工藤は量も質も別次元で練習しています」と高く評価した。

 U20世界陸上(5~9日、米国オレゴン)の男子5000メートルを体調不良のため欠場した増子陽太(1年)も復調。スピード感あふれる走りを見せた。「決して他大を下げるわけではありませんが、早稲田が一番、いい練習をしていると思います」と増子は落ち着いた表情で語る。

 今季の早大は戦力が充実。今年1月の箱根駅伝で1区7位の吉倉ナヤブ直希(3年)、3区8位で今季急成長の山口竣平(3年)、4区区間賞の鈴木、5区3位の工藤、6区6位の山崎一吹(4年)、9区2位の小平敦之主将(4年)ら好選手がそろう。

 さらに、昨年12月の全国高校駅伝1区(10キロ)で区間賞の増子(福島・学法石川)、同2位の新妻遼己(はるき、兵庫・西脇工)、同3位の本田桜二郎(鳥取城北)が今春、そろって入学した。

 上級生は実績と安定感があり、ルーキーの「令和の早大三羽がらす」は未知数の潜在能力を秘める。

 この日、練習を見守ったOB会長の瀬古利彦さんは「毎年、妙高高原合宿の練習を見ているけど、きょうは一番、いい練習だった。以前は、1本目から遅れる選手もいたけど、きょうは全員が頑張った。

優勝できそうなチームになってきた」と笑顔で話した。

 学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月12日、島根・出雲市)は6区間45・1キロのスピード駅伝。瀬古さんは「最初の出雲で勝って勢いをつけたい。3冠取った時もそうだった」と期待を込めて話した。

 早大の今季チーム目標は「箱根駅伝総合優勝」。花田監督は「夏まではトラックなど個人の目標を優先し、夏以降は箱根駅伝総合優勝、3大駅伝で結果を出すというチーム目標を優先しています」とチームの方針を説明。新春の栄光を目指し、夏は試練の日々を過ごす。

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