相撲部屋で作られる料理を総称して「ちゃんこ」と呼ぶ。今回は大島部屋で「豚みそちゃんこ」を紹介する。

真夏の厨房(ちゅうぼう)に食欲をそそる甘い匂いが漂った。ここ1年で体重が10キロ弱増えたという十両・旭海雄(26)は「みそはご飯が進むので大好きです」と笑顔をみせた。

 豚みそちゃんこは見た目とは違い、甘みが特徴の鍋だ。豚バラ肉1キロを食べやすい大きさに切ってほぐす。鍋に白だしを4周、みりんを3周半、ドボドボと入れ、みそ1袋のほとんどを豪快に入れた。この日ちゃんこを担当していた序二段・旭将里(31)は「みそで汁の色が濃いくらいがちょうどいい」とコツを明かした。

 沸騰させ、おろししょうがを2周半。「豚肉を5~10分煮込んで甘みを出すことを意識している。厚揚げと油揚げは多めに入れると味が締まる」と教えてくれた。「師匠の大島親方(元関脇・旭天鵬)は彩りにこだわる。その方が食が進むと言っている」と盛りつけに気を配る。

 12年に旧大島部屋は元大関・旭国が定年を迎えたが、現親方は現役にこだわり部屋は閉鎖された。

22年に大島部屋を再興し、24年10月に現在の葛飾区青戸に移転。近年では親方が部屋に住む場合、親方家族は力士とは違う階に住むケースが多いが、大島部屋は同じ2階で生活する。「相撲部屋はファミリー」。強い信念を持ち、伝統の部屋復活へ力を注ぐ。(山田 豊)=終わり=

 ◆豚みそちゃんこ(4~5人前)

 ▼材料 豚バラ肉400グラム、にんじん中1/2本、玉ネギ2個、小松菜1/2袋、エノキ1/2袋、しめじ1/2パック、白菜200グラム、油揚げ3枚、厚揚げ200グラム、白だし大さじ4、日本酒大さじ2、みそ大さじ6、みりん大さじ4、砂糖大さじ2、おろししょうが大さじ2、しょうゆ大さじ1。

 ▼作り方 〈1〉鍋に1200ミリ・リットルの水と日本酒大さじ2を入れ沸騰させる〈2〉白だし、みそ、みりん、砂糖、おろししょうが、最後にしょうゆを入れる〈3〉事前にゆでておいた薄切りのにんじん、豚肉の順で鍋に入れる〈4〉5~10分煮て豚肉の甘みを出す〈5〉玉ネギ、油揚げ、厚揚げ、キノコ類を入れ最後に小松菜と白菜を入れる。

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