柔道男子で、五輪3連覇の野村忠宏さん(51)が22日、自身がプロデュースする子供たちを対象とした柔道イベント「DaiwaHouse presents 第14回 野村道場」を横浜武道館で開催した。2019年に第1回を実施し、コロナ禍にも負けず、全国各地で行ってきた柔道教室。

2年ぶりとなった横浜武道館には600畳を敷き詰め、小学校3年から中学3年までの約150人、柔道経験がある子供たちが全国各地から集まり、野村さんの熱心な指導に小さな瞳を輝かせた。

 野村さんは昨年3月に左足の高位脛骨骨切り術」と「半月板部分切除術」の手術を受けた。約4週間の入院を経て退院し、リハビリを重ねて、畳に戻ってきた。4月に広島で行った柔道教室で五輪3連覇を実現させた代名詞技の背負い投げを解禁。横浜武道館では「背負い投げがちょっとできるようになったのは今年の春ぐらいで、最近はフルまでとはいけないけど、8~9割まではいけるようになりました」とスピードとキレのある背負い投げを子供たちの前で披露した。

 ただ、「本当はこの手術も一時的なものでして。両膝とも人工関節入れないといけない状態なんです。まぁそれしか手術がやりようがないという状態ですから」と野村さん。

 国内外での柔道指導や野村道場の普及活動などの実績が評価され、昨年5月には栄誉ある「柔道八段」を授与された。

 日本柔道を代表する美しい技、背負い投げ。野村さんは「可能な限りはデモンストレーションでも背負い投げという技の美しさや迫力を伝えたくて努力はしています。ただ、いまの年齢で人工関節を入れるデメリットもありますから。

低い背負い投げでパパっと入るには人工関節では対応できないんです。まぁ70歳とか、もう技を見せられなくてもいいぐらいの年齢になれば、人工関節を入れようかな」と技への思いを語った。

 イベントには特別講師として、04年アテネ五輪男子100キロ超級金メダリストで、全柔連の鈴木桂治・男子代表監督、男子73キロ級の17年世界王者・橋本壮市さん、12年ロンドン五輪女子48キロ級代表で、JR東日本女子柔道部監督の福見友子さん、かつて野村さんから一本勝ちしたライバル、08年北京五輪男子60キロ級銀メダルのルートウィヒ・パイシャーさんや、元修斗世界ライト級王者の宇野薫も参加。子供たちと乱取りをするなど、豪華絢爛な柔道教室となった。

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