我、台湾で二郎系ラーメンを欲す。

台湾では近年、日本式ラーメンの人気が高まっています。
日本の有名店が現地出店するケースに加え、日本で修業した店主が独立して店を構える例も増加。とくに台北では、街を歩くだけで日本式ラーメン店を見かけるほど、その存在がすっかり定着しています。

台湾を代表する麺料理といえば牛肉麺ですが、店ごとに個性はあっても、スープの大枠は比較的共通しています。その点、醤油・味噌・豚骨・鶏白湯、さらには濃厚系やまぜそばまで幅広い選択肢を持つ日本式ラーメンは、台湾の人々にとっても新鮮で魅力的に映るのかもしれません。

筆者も仕事で台湾を訪れる機会が多く、現地グルメを満喫する一方、1~2週間ほど滞在すると日本食が恋しくなることがあります。なかでも無性に食べたくなるのがラーメン。今回は、台湾でも人気を伸ばしている「二郎系ラーメン」に注目し、日本の二郎系にどこまで迫っているのかを実食してみました。

台湾で日本式ラーメンを食べる場合、日本よりやや高めの価格設定であることも珍しくありません。それでも、「旅行中に二郎系を食べられないのはつらい」という人にとっては頼もしい存在です。台北でおすすめしたい4店舗を紹介します。

楽麺屋 西門店
台湾の若者文化が集まる西門エリアにある「楽麺屋 西門店」は、豚骨ラーメンを中心に展開する人気チェーンです。二郎系専門店ではありませんが、複数の豚骨ラーメンに加え、「二郎風拉麺」もラインアップ。
細麺の大盛りや替え玉が無料なのもありがたいです。

トッピングは野菜からチャーシューまで豊富で、チャーシュー丼、餃子、唐揚げ、プリンといったサイドメニューも充実。コーラやビールも用意され、テーブル席もあるため、グループでゆっくり食事を楽しみたい時にも向いています。

二郎風拉麺は、日本の二郎系でおなじみの「コール」ではなくモバイルオーダーで注文します。チャーシュー、もやし、キャベツ、ニンニクなどが標準でたっぷりのっていますが、野菜やチャーシューの増量は有料トッピングで対応可能。ニンニク抜きなども注文時に選択できます。ただし、写真はあるものの日本語メニューではないため、オーダー画面は確認しながら進めるのがおすすめです。

筆者は、もやしのみを有料で追加することが多め。麺は二郎系としては比較的細く、スープもマイルドな豚骨味です。台湾ではあっさりめの味を好み、後から調味料で味を調整する食べ方も一般的。そのため、日本人なら最初から味を濃いめに指定してもよいでしょう。

いわゆる“ジャンクな二郎系”というより、上品で食べやすい一杯です。
物足りなければ替え玉を追加できるので、女性や二郎系初心者にも向いています。スタッフも親切な印象で、注文に迷ったら気軽に相談してみてください。

最寄り:MRT西門駅から徒歩約10分

営業時間:平日 12:00~22:00/土日 11:30~22:00

定休日:年中無休

※営業時間は変更される場合があるため、訪問前に公式Instagramを確認してください。
麺屋一朗
2026年2月にオープンした「麺屋一朗」は、本格派の二郎系ラーメンを味わえる新店です。日本人店主が、台湾の人々にも楽しんでもらえるよう麺とスープのバランスを追求した、日台ハイブリッドな一杯を提供しています。

注文は券売機制で、コールはありません。麺量、野菜、ニンニク、アブラ、味の濃さを自分好みに選べるスタイルです。マシマシ以上のボリュームを求める場合は、基本的に有料トッピングとなります。

筆者は麺大盛りの300gに、野菜・ニンニク増し、味濃いめで注文することが多いです。日本の二郎系インスパイア店らしい満足感を残しながら、台湾の人にも好まれやすい麺の食感とスープの味付けに整えられているのが特徴。重すぎず、するすると食べ進められる軽快さがありました。

最寄り:MRT科技大樓駅から徒歩約1分

営業時間:平日 17:00~20:30/日曜 11:30~14:30、17:00~20:30

定休日:月曜・火曜

※営業時間は変更される場合があるため、訪問前に公式Instagramを確認してください。

龍人拉麵 復興店
台北でも屈指の人気を誇るといわれるのが「龍人拉麵 復興店」です。店内では二郎系らしいコールがあり、日本語でも注文可能。ラーメン、汁なしのほか、定期的に限定ラーメンも登場します。

スタッフはとにかくパワフルで元気いっぱい。食後に「おなかいっぱいになりましたか?」と声をかけてくれるなど、温かい接客も印象的です。アニメやゲーム好きのスタッフも多いようで、店内にはフィギュアコレクションなども展示されています。

満席時は、まず名簿に名前を書き、スタッフに呼ばれるまで店外で待つスタイル。麺量は小の200g、大の300gから選べ、チーズやチャーシューなどの追加トッピングも可能です。野菜はマシマシ以上の増量にも対応しているため、ボリュームに挑戦したい人にもおすすめです。

日本の二郎系では「急いで食べなければ」という空気を感じることもありますが、台湾では同じタイミングで提供された客の一団である“ロット”を過度に気にせず、比較的ゆっくり食べられるのも魅力。スープも麺も、日本人好みの二郎系インスパイアに近い力強い味わいのある仕上がりです。

本店と比べるとスープはややマイルドで、台湾の人々にも親しみやすい味わいという印象。
日本人なら、最初から味濃いめを選んでもよさそうです。なお、味の濃さは後から調整できるため、好みに合わせて相談してください。二郎系らしい豪快な盛り付けを目で楽しみ、キレのあるスープを味わえる満足度の高い一軒です。

毎月26日は「ラーメン二郎の日」として、トッピングサービスなどの企画が行われることも。筆者はチーズトッピングを欠かさず注文しています。

最寄り:MRT忠孝復興駅から徒歩約6分

営業時間:11:30~14:00/17:00~21:00

定休日:年中無休

※営業時間は変更される場合があるため、訪問前に公式Instagramを確認してください。
龍人拉麵 本店
「龍人拉麵 本店」は、この夏に移転リニューアルオープンした台北の人気店です。元気な接客とコールのある二郎系ラーメンを楽しめる一軒で、復興店よりもさらにパンチのある味わいが印象に残ります。

噛み応えのあるワシワシ麺、キレのある濃厚スープ、シャキシャキのもやしを豪快に楽しめるのが魅力。麺量300gや野菜マシマシ以上の増量にも対応しているようなので、さらに上を目指したい人はスタッフに相談してみてください。

本店では、チーズトッピングを炙ってくれるのも嬉しいところ。麺とチーズの相性は抜群で、コーラを合わせれば背徳感まで含めて最高の組み合わせになります。


筆者はここで初めて、麺300g・野菜マシマシ3倍を完食しました。ボリュームは圧巻ですが、あまりのおいしさに、通常量との“差”を意識する間もなく食べ進められたほど。日本人の味覚との相性でいえば、今回紹介する中でも特におすすめしたい二郎系ラーメンです。

味の濃さは後から調整してもらえるため、初回は普通で注文し、好みに応じて足していくのもよいでしょう。筆者は次回、麺400gに挑戦してみたいと思っています。

最寄り:MRT國父記念館駅から徒歩約4分

営業時間:11:30~14:00/17:00~21:00

定休日:年中無休

※営業時間は変更される場合があるため、訪問前に公式Instagramを確認してください。
台湾で得る二郎系の活力
海外にいても、エネルギーを補給したい日や、自分の限界に挑みたい瞬間はあります。そんな時、台湾で二郎系ラーメンに出会えるのは、多くのラーメン好きにとって大きな励みになるはずです。

アニメやゲーム、コスプレイベントを目的に台湾を訪れる人も増えています。イベントを思いきり楽しんだ帰り道には、野菜とニンニクを山のように盛った一杯で、ぜひエネルギーをチャージしてみてください。

撮影:乃木章
編集部おすすめ