◆JERAセ・リーグ 中日5×―4ヤクルト=延長10回(22日・バンテリンドーム)

 久しぶりに受けたコールが胸に強く響いた。2回。

「6番・一塁」で今季1軍初出場のヤクルト・山田哲人内野手が打席に入ると、左翼席のツバメ党から大歓声が届けられた。「聞こえていました」。ファーストストライクから積極的にスイング。中飛に終わり、第2打席は空振り三振、第3打席は3ゴロに倒れて交代したが「すごいフワフワしたというか、地に足がついていなかったんですけど、こういうところで、1軍の試合で野球ができるというのは、本当に改めて感謝の気持ちを持ってプレーしていました」と言葉をかみしめた。

 日焼けした顔が精かんさを増していた。今春のキャンプを「左内腹斜筋肉離れ」で離脱。5月31日のハヤテ戦(戸田)で今季初実戦に臨み、6月13日のオイシックス戦(柏崎)で今季1号本塁打を放ったが、以降は左太もも裏の張りで再び離脱。8日のファーム・リーグ交流戦オリックス戦(杉本商事BS)で復帰。通算13試合で打率2割1分9厘、1本塁打、2打点の記録を残していた。前半戦で首位を走るなど好調だったチームは調子を落とし、DeNAとCS進出を争うのが現状だ。「本当に悔しい気持ち、申し訳ない気持ち、情けない気持ち…。すごいそういうのも感じましたけど、もう、前を向いてやるしかないんで」。

様々な思いを胸にこの日から1軍に合流。池山監督は「流れを変えてほしい」と即、スタメンで起用。キャンプ中から練習していた一塁に、1軍では初めて一塁で出場した。

 3打数無安打に終わったが、池山監督は「練習でも非常にスイングができていますので、いずれ結果がよくなってきてくれればクリーンアップも。なかなか点が入らない状態でしたけど、1人加わることで厚みになってくれれば」と打線の起爆剤に期待する。CS進出をかけて残り33試合。「Aクラスの争いもしていて、そんな中で一つでも貢献できたら」と山田。110試合目で迎えた背番号1の今季開幕戦。CS進出へと続く道を、しっかり歩んでいく。

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