◆第108回全国高校野球選手権大会第14日 ▽準決勝 健大高崎1―0天理(20日・甲子園

 健大高崎(群馬)は天理(奈良)を1―0で下して初の決勝進出。1大会で3度の1―0勝利は、春夏通じて甲子園初めてとなった。

21日は休養日で、決勝は22日午前10時にプレーボールとなる。

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 ウィニングボールが収まったキャッチャーミットを、健大高崎・大岩が高々と掲げた。1―0の9回2死満塁。一打逆転の場面で登板した2年生エース・石垣聡志に5球続けてカットボールを要求し、天理の5番・関村偉千陽(いちひ)から空振り三振を奪った。

 「決勝に行ける。勝ち切ったことが、本当にうれしくて…。カットボールは、石垣聡志の一番の持ち味。三振を取ったのでアピールしました」と大岩。迷いのないリードで“スミ1”を守り抜き「1―0で勝つと、緊張感もあって次につながる。理想の野球です」と充実感をにじませた。

 健大高崎の歴史で最多の「投手8人態勢」で臨み、この試合は4人が登板した。「いろいろなピッチャーがいて大変なこともありますが楽しい。

自分が要求した球が来て、点を取られずに終わることが一番の楽しさです」。先発の佐藤麻恩に対しては100キロ台のカーブを多めに要求し、天理の強力打線のタイミングを外した。4投手の継投による1―0での勝利は、春夏通じて初めてだ。

 二塁への送球タイムの最速はトップクラスの1秒81。肩の強さには、絶対の自信を持っている。「誰にも走らせないことが一番の持ち味です」。佐藤が初安打を許した4回2死から二盗を企てた走者を矢のような送球で刺し、天理のチャンスの芽を摘んだ。憧れの捕手は、巨人・小林誠司。「肩が強く、正確性もある。配球もいろいろなピッチャーを生かしているところを見習っています」と目を輝かせた。

 甲子園で1大会3度、1―0の勝利を記録するのは史上初。「胃が痛いですよね」と苦笑いした青柳博文監督(54)も、大岩については「点をやらないという執念を持って守っている。

頼もしいです」と絶賛した。チーム防御率0・20でたどり着いた決勝の舞台。奇跡的な数字の裏には、間違いなく大岩の存在がある。(浜木 俊介)

 ◆甲子園初の1大会3度目の1―0勝利 健大高崎が準々決勝に続き、2試合連続のスコア1―0完封勝利で、夏の甲子園初の決勝進出。2回戦(対東海大甲府)でも1―0勝利しており、今大会3度目。1大会3度の1―0勝利は、春夏通じ甲子園初めて。この試合は佐藤、北田、石田翔、石垣と4投手のリレー。3投手の継投で1―0完封は、春夏合わせて今夏2回戦(対東海大甲府)の健大高崎(佐藤―北田―石垣)など3校がマークしていたが、4投手のリレーで記録したのは初めて。

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