新日本プロレスは8日、都内の事務所で9・27神戸ワールド記念ホール大会のメインイベントで行われるIWGPヘビー級選手権試合の調印式を開催した。

 王者・辻陽太に後藤洋央紀が挑む一戦。

勝者は10・12両国国技館で「G1クライマックス」覇者の大岩陵平の挑戦を受ける。

 会見で後藤は「今回の挑戦は『G1』で、自らの力で勝ち取ったものだと思っています。このチャンスを活かして、まだ巻いたことのないIWGPヘビーのベルトを自分の腰に巻きたいと思います。いまのチャンピオン辻からは新日本プロレスの王者としての覚悟がイマイチ伝わってこないので、自分で出せないのならこの俺が引っ張り出してやろうと思います。そのうえで必ず勝ちます。そしてその先の両国、大岩にも勝利し、目指すは東京ドームの花道です、チャンピオンとして」と決意表明した。

 初防衛戦となる辻は「まず後藤選手、『ストリートファイター』出演おめでとうございます。敵とはいえ、ハリウッドの作品に出演すること、これは尊敬に値することだと思っています。おめでとうございます」と祝福した。

 続けて「試合のことなんですけれども……9月にシリーズが開幕して、後藤選手からは『チャンピオンとしての自覚がない』『会社のことを、ああだこうだ言うな』、いろんな“口撃”をいただきました。僕としては非常にありがたいと思っています。いままで俺はチャンピオンとして、いまこの時代に必要なことをやっていく。

それがいま必要なチャンピオンだと思っている。だから必要なことだと思うことは、ドンドン口にして行動してきた。でも、『それが間違っていると思うのならば、潰して来い』というふうに言っていました。そんな中で後藤選手が初めて俺に対してイデオロギー闘争を仕掛けてくれた。これは俺にとって嬉しいことであり、『G1』でも負けているのでIWGPをやる以外の選択肢はないでしょう」と明かした。

 さらに「ただひとつ気になるのが、後藤選手は『このIWGPが両国の大岩(戦)に対しての挑戦権になってしまっている』と、そういうふうに発言していましたね。まあ、このいまなっている現状で見れば、そういうふうに思われても仕方ないのかもしれないですけど、それって結局捉え方の問題ですよね。俺は、この試合はどっちがチャンピオンとして両国で大岩を迎え撃つかを決める試合だと思っています。なので、今日はここ調印式ですけど、後藤選手が本当に心から誇りを持ってIWGPを獲りたいと思っているんであれば、俺はこの調印書にサインしてほしいと思っています。そうでないならば、いまここでのサインはしないでほしいと思っている。俺は後藤と戦いたい。なぜなら彼は俺にないものを持っているし、俺はまだキャリアそこそこだけど、後藤選手が20何年やってきていて、俺の知らなかった新日本プロレスを知っている。

それを知ることによって俺はもっと良いチャンピオンになれて、新日本プロレスをもっと正しい方向へ導けると思っている。そんな覚悟を持って俺は今回のIWGPを受けて立とうと思っている。でも後藤からしたら、これがただの挑戦権利に見えてしまっているのであれば、いまここでのサインは控えてほしいと思います」と突きつけた。

 王者の発言に後藤は「このIWGPタイトルが次『G1』覇者・大岩への挑戦者決定戦マッチみたいになってしまっている。これは事実です。俺がチャンピオンだったら、先に大岩と戦いましたね。でも、やっぱり俺に負けている以上、負けたまま先に進めない、そういう想いがたぶんチャンピオンにはあるんだと俺は思ってるんで。俺だって覚悟を持って挑戦するわけですから。大岩への挑戦するための決定戦マッチ、周りからどう思われようが俺はそんなことは思ってないですよ。ただ周りは思っているかもしれない。現状がそうだから。とにかく勝つこと、それしかない。

それを覆すには」と応じた。

 辻は「そういう思考だから、そういう発言が出るんですよね。そういうふうに心の中で頭の中で思ってるから、これが挑戦権利証だってしまうと思うんですよ。実際、俺は両国のセミファイナルの時に、後藤と『やろうぜ』って話をしたと思ってるんです。で、今回の『G1』優勝者、権利証があるわけじゃないですよね。大岩がたまたまリングの上で、『10月、この優勝した両国で俺がIWGPに挑戦する』って言っただけで、そことそれは別だと思うんです。結果的に会社はこういう風なスケジュールを組んだっていうことなんですけれども。なので、そういう心意気でタイトルマッチを行うんであれば、俺はあんまり乗り気がしないと言っているんです。いま後藤さんの言いたいこともわかりますよ。でも、心の底からIWGPを手にして、この新日本プロレスを変えていこう、引っ張っていこうっていう風な覚悟には、正直、俺は今の発言を聞いてそうは思えないですね。なので、今日ここでサインするんであれば、そういう覚悟を決めたっていうことを心に決めてサインしてほしいと思っています」と迫った。

 後藤は「覚悟は決まってますから。

俺があのベルトを巻いてこの新日本を引っ張っていく。その覚悟はとうにできてますから。俺にとってはチャンスでしかないんですよ」と受け、調印書にサインした。

 ◆9・27神戸決定済みカード

 ▼NJPW WORLD認定TV選手権試合 15分1本勝負

王者・KONOSUKE TAKESHITA vs 挑戦者・シュン・スカイウォーカー

 ▼スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負

タイチ、上村 優也、ウルフアロン vs 藤田 晃生、ザック・セイバーJr.、大岩 陵平

 ▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負

ジェフ・コブ vs カラム・ニューマン

 ▼IWGP GLOBALヘビー級選手権試合 60分1本勝負

王者・ゲイブ・キッド vs 挑戦者・ドリラ・モロニー

 

 ▼IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負

王者・辻陽太 vs 挑戦者・後藤洋央紀

編集部おすすめ