NHK連続テレビ小説「風、薫る」(月~金曜、前8時)にダブル主演する女優の見上愛、上坂樹里が、このほど東京・渋谷の同局で取材会を行い、約1年にわたる撮影を振り返った。

 明治時代に、まだ知られていなかった看護の世界へ飛び込んだナースの物語。

一ノ瀬りん役の見上と、大家直美役の上坂が激動の人生を演じ、25日に最終回が放送される。

 朝ドラのダブル主演は、三倉茉奈・佳奈が双子姉妹を演じた2008年後期の「だんだん」以来だった。文字通りバディドラマを駆け抜けた見上は「同じものを背負っている樹里ちゃんが横にいてくれることが、1年間走り抜ける上でありがたかった。(ヒロインが)1人だと成長できる度合いに限りがある。ずっと2人同じ速度で成長していけて、今までになかった朝ドラになった。ずっと手をつないで歩いているわけじゃないけど、いざという時に手を差し伸べてくれる関係性。2人だからこそできる、前に進む力のあるドラマになった」とうなずいた。

 クランクイン前の自分にかけたい言葉を問われ「いっぱい頼れる人がいるから大丈夫だよ、と言いたいです。過剰に『いろんなものを背負わなきゃ』という気持ちがあったけど、樹里ちゃんやたくさんの人が支えてくれる。一人で抱え込まずにいろんな人の胸を借りる気持ちで飛び込んで、と教えてあげたい」。撮影は8月21日に終了しており「温泉が好きなので、また(ロケ地だった栃木県の)那須に戻って温泉旅行できたら」と笑った。

 見上からおおらかさを絶賛された上坂は、“相棒”のリーダーシップに「どんな時でも周りを見て、先頭で毎日引っ張ってくれた。

リハーサルの段階から(見上演じる)りんが求められていることを細かく監督とお話されている姿が印象的だった」。自身の役に与えた影響に触れつつ感謝した。

 見上は、撮影が進むごとに信頼関係が芽生えていったさまを「お互い何を考えているか、テレパシーのように分かってきた。りんと直美の関係性にもつながった」と、新しい感覚を得たという。これに上坂は「家族よりも長い間一緒にいた。スーパーやお菓子屋さんに行ったときに『これ、愛さん好きそう』と自然と考えるようになった」と、あうんの呼吸で反応した。

 「相手の思考回路が分かった。きっと、りんと直美もそうだった」という見上だったが、生のかきを一緒に食べにいきたいという上坂の希望までは読み切れず。気を取り直して「今度かきを食べて温泉にも入って、そういう一日を作ろうね」と約束していた。

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