愛知・名古屋アジア大会に臨んでいるサッカーU―21(21歳以下)日本代表は22日、第3節のタイ戦(23日・豊田ス)へ向けて豊田市内で前日練習を行った。合流が遅れていた海外組の3人(DF小杉啓太、MF石渡ネルソン、Fwンワディケウチェブライアン)も、この日の全体練習から参加。

ドイツから帰国し、チームに加わった小杉は「左サイドを主戦として戦うので、そこでの対人、運動量を見てもらえたら」と語った。

 湘南の下部組織で育った小杉はトップチーム昇格、大学進学などを選択せず、2024年3月にスウェーデン1部ユールゴーデンへ加入。ユースから直接海外へ挑戦することを決断した。豊富な運動量で攻守に関わり続ける左サイドバックとして、ユールゴーデンではすぐに主力へとなり、昨年12月にドイツ1部フランクフルトへステップ。今季は先発の座をつかみ、開幕から4試合連続で先発出場を果たしている。着実に成長を遂げているが、「なかなかいい結果が出ていないのが現状。個人のパフォーマンスでも結果が出せていないので、常に焦りはある」と、さらなる高みを見据えている。

 高校からJリーグを経由せずに海外へ行ったため、日本で公式戦を戦うのはユース在籍時以来。今大会は自身のプレーを日本のサッカーファンに直接お披露目する初の機会となる。小杉も「不思議な感覚」と明かしつつ「うれしい」と心待ちにしている。

 A代表で森保一監督は主に3バックを採用しているが、来年3月からA代表の監督に就任する大岩剛監督は4バックを基本の布陣としており、サイドバックの役割は今後重要となる。現在の日本人選手で純粋なサイドバックは少ないが、小杉は左サイドバックが本職、なおかつ欧州5大リーグの中で高いレベルでこなしており、希少価値は非常に高い。

まだA代表への選出経験はないが、将来的に招集される可能性は高い。

 自国開催の今大会は小杉にとってもA代表への足がかりにする絶好のアピールの場だ。小杉は「(堂安)律くんとか、チームメートにもドイツ代表がいて、世界基準は日々感じているつもり」と語りつつ「今のこの期間は(U―)21の方で与えられた役割をきちんとこなして、このメンバーと戦いきるのが自分の役目。大岩さんが選んでくれて責任もありますし、感謝もある。そこの信頼はぶらさらないように今後もやっていきたい」と、アジア大会での活動に集中することを誓った。高い期待を背負う小杉がついに、日本でベールを脱ぐ。(浅岡 諒祐)

編集部おすすめ