◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・井上拓真(判定3―0)同級1位・那須川天心●(9月27日、トヨタアリーナ東京)

 WBC世界バンタム級王者・井上拓真(30)=大橋=が、同級1位・那須川天心(28)=帝拳=に判定勝ちして2度目の防衛に成功し一夜明けた28日、横浜市の所属ジムで会見を行った。

 井上は7回にダウンを喫しながらも、熟達の技巧でポイントを重ね、3―0(114―113、116―111、116-111)の判定勝ち。

307日ぶりの再戦で那須川を返り討ちにし、王者の貫禄を見せた。

 会見では「素直な気持ちとしては、プレッシャーも大きかったし、ホッとしています」と心境を語った。前夜は「30分くらいしか寝られていない。アドレナリンが出ていたので、家でダラダラとしていた」という。

 次戦について、所属ジムの大橋秀行会長(61)は、「今回は天心選手との指名試合だったが、続けてイギリスの選手との指名試合となる」と明かした上で、「統一戦も含め、もうひとつはスーパーバンタムに上げた方がいいのかな、というのも一つの選択肢として考えている」と続けた。

 これに対し、井上本人は「自分自身はどちらでも、チャンスがあれば、という感じです」と反応。今後、戦いたい相手を問われると、隣に座っていた父・真吾トレーナー(55)が「井上尚弥とか言わないでよ」とおどけながら横やりを入れた。井上は「そうですね…ちょっとでも、試合してみたいですね、井上尚弥と」と笑うと、「どの選手というよりは、チャンスがあればどこでも、という感じです」と改めて相手にはこだわらず、ビッグマッチへの意欲を示した。

 続けて、兄の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)にどれくらい近づいたかを問われた。真吾トレーナーから「井上尚弥とはいい意味でかみ合っちゃうんですよ。けっこう分がいいかもしれない」とけしかけられた井上は「結果的には全然近づいていないかもしれない。でも勝負になったら分からないですよ」と笑みをこぼした。

 次戦の指名試合では、WBC同級2位で同級シルバー王者のアンドリュー・ケイン(30)=英国=の挑戦を受ける予定。ケインは今年2月、WBC同級挑戦者決定戦で同級4位アレハンドロ・ジャイル・ゴンザレス(メキシコ)と対戦。8回に2度のダウンを奪われるも、9回に逆転TKO勝ち。戦績は15勝(13KO)1敗で、KO率81・3%を誇る強打者だ。

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