◆第69回スワンS・G2(10月12日、京都競馬場・芝1400メートル=1着馬にマイルCSへの優先出走権)

 フランス、オーストラリアでの武者修行を終えた菅原明良騎手(25)=美浦・フリー=が、今週末からJRAでの騎乗を再開する。約3か月滞在したオーストラリアでは思うように白星をマークできなかったが「遠征でリセットされた」と新たな気持ちで迎える今週末。

第69回スワンS・G2(12日、京都=1着馬にマイルCS優先出走権)には昨年の覇者・オフトレイルと参戦。復帰週から存在感をアピールする。

 さわやかな笑顔が戻ってきた。久々に美浦に姿を見せた菅原明は、調教騎乗を行い、師匠の高木調教師ら多くの関係者と言葉をかわした。今週末からは国内騎乗を再開。復帰週から、スワンSでは、オフトレイルとレース史上初の連覇に挑む。関西馬でもあり、この中間は調教には騎乗していないが「真面目で前向きな馬。安田記念(6着)も差のないところまできてくれた」と感触はいい。

 オーストラリアでは、主にフレミントン競馬場の施設で調教に騎乗していた。「色々と刺激的でしたね。しんどいからではなく、日本の競馬を見ていたら焦りもあったし、早く帰りたいなと思って」と当初は年内いっぱいだった遠征期間を、切り上げて帰国したことを明かした。

 7月15日に遠征後初勝利を挙げたが、騎乗数は増えなかった。

約3か月滞在したオーストラリアでは計24戦1勝と、満足のいく結果は得られず。「色んな国に行きたい気持ちはあります」との思いを抱きつつも、かつてのお手馬の活躍や、岩田望、斎藤など同期が活躍したことも重なり、悩んだ。「自分の弱い面を知れたのは良かった」と己を見つめ直し、帰国を選んだ。「今年はけが(3月に落馬、第3腰椎椎体骨折)をしてキャリア最少の勝ち鞍(現在9勝)。なかなか勝てないという気持ちが、遠征でリセットされたので」と心機一転、国内での競馬に挑む。

 「日本で上に行けるようにやっていきたいと感じました。頑張ります」。武者修行を終えた25歳の若武者が、秋競馬を盛り上げる。(山下 優)

重心の位置とかが合うのかな

 オフトレイルは6日、力強い脚取りで栗東・坂路をキャンター。レース史上初の連覇へ、順調に調整を積んでいる。古馬になってからが勝負と見込んでいた吉村調教師は「去年より力強さも加わって、明らかに首、肩、腰とかは違う。筋繊維がしっかりしてきたんだと思うよ。

精神的にも重厚感が出てきたかな」と想像通りの上昇度に手応えは深まるばかりだ。

 鞍上は昨年の関屋記念(2着)から主戦を務める海外帰りの菅原明が継続騎乗。「明良が乗り出してから、後ろ一辺倒の競馬ではなくなった。重心の位置とかが合うのかな。やっぱり生き物同士だから、そういうのもあると個人的には思うよ」と信頼するタッグだ。「去年もいい形でマイルCS(4着)に行けたし、今年も同じローテでまずは同じスワンSを取りたいね」。【3312】の得意な京都替わり。ここは負けられない。(松ケ下 純平)

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