女子100メートル障害でパリ五輪代表の田中佑美(富士通)が12日、都内で「現役アスリートと専門家から学ぶ『月経とコンディショニング』」に出席した。

 田中は中学時代に陸上競技を始め、高校時代にはインターハイ女子100メートル障害で連覇達成。

立命大進学後も全日本インカレを制するなど、体が大きく変化する10代から20代にかけてスポーツに打ち込んできた。

 「生理痛はしっかりあるタイプでした」と月経前後の腹痛や腰痛に苦しんだことを明かし、「日常生活でもちょっと嫌ですし、パフォーマンスとなると、かなり気にかかる症状が多かった。せっかく試合のためにトレーニングしたのに、体調不良で試合に臨むのが嫌だった」と当時の心境を語った。

 ユニホーム着用時はナプキンのずれや漏れも気になって競技に集中ができなかったという。大学生の頃には初めて産婦人科を受診した。「あまり産婦人科に行くのに恥ずかしいとかそういう気持ちはなかった。それでインカレを生理なく走れるなら、もうぜひぜひと思って、1人で胸を張って受診した」

 低容量ピルの服用を開始し、大事な試合と重ならないよう、月経周期の調整を始めた。月経にともなうホルモンバランスの乱れには「自分を責めすぎないこと。その日のベストを自分がしたかどうか、ベストじゃなくともこれは間違いなくベターだったと自分を納得させて自分の心をコントロールする」とメンタルケアについても語った。

 今回のイベントで「生理は病気ではない。けがや病気であれば痛みはサインなので向き合う必要があるが、生理は自然現象で(痛み止めを飲んで)痛みさえ感じなければ運動してもよい、と改めて感じた」と振り返った。

 この日はスポーツに取り組む女子学生や指導者、保護者ら約300名が参加。

体の変化と向き合いながらスポーツを続ける学生に向けて「私たちもスポーツ選手で、学生たちもスポーツに取り組む方という以前に一人の人間であり、一人の女性であるということが何よりも大切。心も身体も健康であってこそのスポーツだと思うので、生理が来ることや生理自体を嫌に思わずにしっかりと知って対策していくことが大事」と思いを込めた。

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