◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 ドジャース4―6ブルワーズ(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区王者で3年連続ワールドシリーズ制覇を狙ったドジャースが15日(日本時間16日)、0勝3敗と王手をかけられて迎えたナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦でも逆転負けを喫して終戦となった。

 「1番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平投手(32)は2回にポストシーズン初アーチとなる3ランを放って、一時は4点のリードを奪ったドジャースだったが、4試合連続での逆転負け。

2試合連続で登板していた佐々木朗希投手(24)は登板機会がなかった。

 ”原点回帰”も勝利にはつながらなかった。この日は、1番に今ポストシーズンで初めて大谷を起用。24年途中から座ってきた定位置に戻り、レギュラーシーズン中の打順に戻した。ロバーツ監督は試合前に「まだ本来の実力を発揮できていないので、ある程度選手たちが慣れ親しんでいるところで、いつも通りのやり方を保ちながら、少し流れを変えるために何か手を打とうとしている」と説明していた。

 大谷の1番起用は成功だった。ドジャースは、2回にパヘスの中前適時打で1点を先取。さらに2死一、二塁で大谷が打席に立つと、待望の瞬間が訪れた。カウント1―1からの3球目。昨季途中までドジャースで同僚だった2番手右腕・メイの内角低めの95・1マイル(約153・0キロ)のカットボールを捉えると、打球速度113・1マイル(約182・0キロ)、飛距離428フィート(約130メートル)、打球角度34度の完璧な打球は右翼席に消えていった。8月18日(同19日)の敵地・ロッキーズ戦での30号以来、58日ぶりの本塁打。出場した試合では26試合、116打席ぶりとなるポストシーズン1号3ランに、大谷は両手を挙げて喜び、三塁ベンチを見て絶叫。

本拠地もあふれんばかりの歓声に包まれた。

 2回終了時点で4―0。流れは完全にドジャースかと思われたが、さすがのブルワーズだった。ドジャース先発のグラスノーは3回までパーフェクト投球だったが、4回1死から四球を与えると、コントレラス、バウワーズに2者連続二塁打を浴びて2失点。5回にはグラスノー、フィリップス、ベシアと3投手をつぎ込んだが押し出し四球などで2点を失って追いつかれた。

 同点の6回にはスコットを投入。満を持した継投だったが、先頭のミッチェルに中堅右へソロを浴びて勝ち越された。6回には1死二塁、7回には1死三塁、8回にも1死三塁のチャンスを作ったがあと一本が出なかった。すると9回に3イニング目となったディアスがハミルトンにソロを浴びてリードを2点に広げられて万事休すだった。

 最後まで流れを呼び込むことはできなかった。ドジャースは、ブレーブスとの地区シリーズでは1勝1敗から敵地での2連勝で突破。リーグ優勝決定シリーズでは昨季4勝0敗とスイープしたブルワーズとの再戦となった。

敵地での第1戦は、2回に大谷の四球を起点に先取点を奪うも、先発のスクバルが5回2失点と粘ったが1―2で逆転負け。第2戦は山本が3回途中3失点で降板し、3度リードを奪いながら流れをつかみきれずに3―7で敗れた。

 本拠地に戻った前日14日(同15日)の第3戦も、6回にスミスの2点二塁打で逆転したが、7回に先発のスネルが2発を浴びて再び逆転されて3戦連続の逆転負けで3連敗となった。

 メジャーの4戦先勝制のポストシーズンでは、過去に0勝3敗となった42例のうち、逆転突破したのは2004年レッドソックスの1度だけ。突破率は2・4%と厳しい状況に追い込まれ、レギュラーシーズンで両リーグ最多103勝を挙げたブルワーズから、1勝すらつかむことができなかった。

 昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズでは、ドジャースが4勝0敗でブルワーズをスイープ。1年前に4戦先勝制のポストシーズンで4勝0敗でスイープした相手に、スイープし返されて0勝4敗で終戦となったのは史上初の屈辱。ドジャースとしては投打がかみ合わなかったのが痛恨で、本拠地は静まり返り、ナインはぼう然となった。山本由伸投手はしばらくベンチで動けなかった。

 ナ・リーグの球団史上初となるワールドシリーズ3連覇へはあと8勝だった。先発にはスクバル、山本、スネル、グラスノーと強力な4本柱をそろえ、救援にもスコット、ディアスらが控えた。打線には大谷、ベッツ、フリーマン、スミス、タッカーら強力打者がズラリ。

ワールドシリーズ2連覇を果たした24、25年以上に戦力は充実していたが、頂点には届かなかった。

 大谷にとっても、今季は開幕前の3月に、2連覇を狙ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で準々決勝敗退。ワールドシリーズでの頂点もかなわなかった。23年にWBC優勝、24、25年にワールドシリーズ制覇を経験しており、22年以来4年ぶりに「無冠」で終わったシーズンになった。

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