◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦 ドジャース―ブルワーズ(14日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(32)が14日(日本時間15日)、0勝2敗で迎えたナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦の本拠地・ブルワーズ戦に「6番・指名打者」でスタメン出場し、2―5で迎えた8回2死走者なしの4打席目に、2試合、9打席ぶりの安打となる中前安打を放った。打球速度は113・5マイル(約182・7キロ)で今季3番目の速さで、本塁打以外では最速だった。

 ドジャースは先発のスネルが初回、先頭のチョウリオに初球先頭弾を被弾。まさかの立ち上がりとなった。1点を追う2回は先頭のタッカーが右前安打で出塁。大谷は先発左腕・ガサーの初球の低めシンカーを逆方向にはじき返したが左直に倒れた。1点を追う4回2死走者なしの2打席目は、初球の抜けたスイーパーが右太もも裏付近に当たって死球で出塁も得点にはつながらなかった。

 0―1のまま試合は進み、6回にはT・ヘルナンデス、タッカーの連続四球で1死一、二塁。得点圏に走者を置いて、本拠地のファンが総立ちになる中3打席目に立った大谷は、2番手右腕・ウリベから四球を選んで声を上げて一塁に歩き、満塁とチャンスを広げた。すると、試合前に第3子誕生を発表したスミスが中堅へ逆転の2点適時二塁打。三塁まで進んだ大谷も再び声を上げて、本拠地も大きく盛り上がった。

 だが、7回にスネルがバウアーズ、ミッチェルに2者連続弾を浴びて2―4と再びリードを許した。8回には佐々木朗希投手(24)が登板も、2安打を許して1アウトしか取れずにマウンドを降り、ロブレスキの暴投で走者が生還し、リードを3点に広げられた。3点を追う8回2死走者なしの大谷の4打席目には、左腕・ホールから意地の中前安打で2試合、9打席ぶりの安打を放った。

 大谷はポストシーズンは試合前の時点で全6試合に出場して20打数3安打の打率1割5分。本塁打を含めた長打、打点はない。本塁打も8月18日(同19日)の敵地・ロッキーズ戦で放った30号を最後に56日間出ておらず、この日の試合前の時点で、出場した試合では24試合、110打席ノーアーチだ。この日、打順は本塁打を放ったエンゼルス時代の20年9月19日(同20日)の本拠地・レンジャーズ戦以来6年ぶりに6番となった。

 一部現地メディアではスタメン落ちを検討されたという報道もあったが、ロバーツ監督は話し合いを持ったとして、「彼を出場させることにワクワクしている」と出場を明言。大谷も「勝つことに集中したいなと思っている。それが自分のアットバット(打席)の中で何が勝つ確率が高い選択なのかが一番大事だと思うので、その中で自分の可能性を高めるために自分が一番自信を持っている打ち方だったり、待ち方だったりで工夫が必要なのかなと思っています」と意気込んでいた。

 ロバーツ監督は試合前の会見で打順降格については「翔平も完全に納得している。勝つためなら何でもやるという姿勢だ」と説明し、試合がなかった前日13日(同14日)の過ごし方についても「昨夜も遅くまで残ってスイングの修正に取り組み、チームメイトと一緒に相手をどう打ち破るか語り合っていた。昨日の翔平からはこれまでとは違うたたずまいが感じられた。彼は強い決意を秘めており、『決意に満ちていた』という表現でも控えめなほどだ」と明かしていた。

 ブレーブスとの地区シリーズを、1勝1敗からの2連勝で3勝1敗として突破したドジャースだったが、ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズでは、敵地での第1、2戦で2戦連続の逆転負け。

0勝2敗でこの日の本拠地での第3戦を迎えることになった。大谷は4日連続で屋外での打撃練習を行っていたが、この日の試合前にはフリー打撃は行わず、グラウンドに姿は見せなかった。

編集部おすすめ