箱根駅伝予選会(17日、東京・立川市など)で、チーム史上最高の12位と躍進した武蔵野学院大の坂田和監督(47)が激闘から一夜明けた17日、スポーツ報知の取材に応じ「祝福や激励のLINEを約300件、いただきました。ありがたいことです。

また、頑張ります」と笑顔で話した。

 予選会には2009年に初出場し、25位。昨年までの最高成績は24年の20位。昨年は26位だった。それが、一気に12位に急浮上。ライバル校や駅伝ファンを驚かせた。

 選手たちは涙を流して喜び、身長180センチ超の坂田監督は選手たちによって胴上げされた。「通過できないのに胴上げは史上初と思います」と坂田監督は苦笑いした後、一転、表情を引き締めて「来年は通過して胴上げしてもらいます」と強い口調で話した。

 伝統の箱根駅伝は来年度(第104回大会)から大改革される。<1>記念大会は5年に1度から4年に1度<2>出場枠は3増。つまり、記念大会は26チーム、通常大会は24チームで開催される(いずれも1チームは予選会敗退校による選抜チーム)。記念大会となる来年の予選会は15校が本戦の出場権を獲得できる。

武蔵野学院大をはじめ初出場を目指す新興大学、復活を期す伝統校、すべてにチャンスが広がる。

 武蔵野学院大は、今回の予選会上位10人のうち、個人3位の外国人留学生のビニアム・テスファイ・ゼラツィオン、個人日本人8位の佐野颯人らチーム上位3人を含め5人が卒業するが、坂田監督は「今回、出場できなかった下級生も力をつけています」と前向きに話す。新しい外国人留学生については「来年度に入学予定です」と明言した。

 武蔵野学院大のホームページによると、5月1日時点の学部学生数は363人の小規模校。坂田監督は「今回の結果で、箱根駅伝出場が現実的な目標となり、大学がさらに力を入れてくれると思います」と話す。

 亜大出身の坂田監督は恩師・岡田正裕元監督(81)から受け継いだ手帳に書かれた「月間走行距離750キロ」をヒントにチームを強化。夏の合宿では月間の走行距離1000キロ超えを目指す猛練習を行った。サプライズの裏には、地道で泥臭い努力があった。

 1年後。次こそ、武蔵野学院大はジャイアントキリングを狙う。

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