元星組トップスターの女優・安蘭けいは、ミュージカル「FOUR MINUTES ―4分間のピアニスト―」で“自身最高齢”という81歳の厳格なピアノ教師・クリューガー役に挑む。韓国で21年にミュージカル化されたドイツ映画「4分間のピアニスト」の日本版。

「私、まだそこまでいってない」と笑わせつつ、「今までにない年齢なので、落ち着いた感じで演じるのかな。声のトーンも低めにしゃべるのかな」とイメージを膨らませた。

 星組トップ時代の「スカーレット・ピンパーネル」では主人公のパーシーが変装する“謎の老人”グラパンを演じた。変装した姿とはいえ、81歳を大きく超えた“設定”。しかし「思い出しもしなかった」と笑って“ノーカウント”を強調した。「あれは老人を(強めに)演じていて、姿勢も悪く作り込んでいました。あそこまでやらずにシンプルに演じると思います」。グラパンとは違って自然体で老いた人物を演じる。

 81歳という年齢については「偶然なんですけど、母が生きていたら81歳なんですよ。母が降りてくると思います。先生とかやる厳格な人じゃなかったんですけど、顔も似てますんでね」。亡き母の“アシスト”とともに、役作りもはかどっているようだ。

 共演する昆夏美、田村芽実(天才ピアニスト・ジェニー役=ダブルキャスト)とは共演経験がある。「昆ちゃんはパッションをぶつけてくる。芽実ちゃんは憑依(ひょうい)する女優さん。それぞれこれからのミュージカル界を担う実力がある」。再会と新たな化学反応が待ち遠しい。東京公演は12月7~27日、池袋の東京芸術劇場シアターウエストで。大阪公演は来年1月10、11日、梅田の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで。(田中 昌宏)

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