◆プロボクシング ▽ライトフライ級(48・9キロ以下)8回戦 〇谷口将隆(6回KO)エルソン・トリニダード●(4日、東京・後楽園ホール)

 元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(32)=ワタナベ=が、世界2階級制覇へ再出発を果たした。ライトフライ級8回戦で、東洋太平洋ミニマム級10位エルソン・トリニダード(28)=フィリピン=に6回1分8秒KO勝ち。

今年4月、WBA&WBO世界ライトフライ級王者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に0―3の判定で敗れて以来7か月ぶりのリングで再起を飾り、「世界前哨戦」をクリアした。

 サウスポーの谷口は、力強い右ジャブから左ストレートを上下に打ち分けて主導権を握った。5回には左目上をカットしたが、6回に左ボディーストレートを突き刺してダウンを奪い、10カウントを聞かせた。

 勝利の余韻に浸る間もなく、口をついたのは反省の言葉だった。「今までの再起戦と違って、今回は反省点の方が多いですね」。左目をカットするアクシデントもあり、相手のパンチを不用意にもらった場面を悔やんだ。「自分が動いている時はいいが、止まった時に右をもらってしまった。集中力はずっと課題。そこを突き詰めれば2階級(制覇)が取れるのかなと思う」と課題を挙げた。

 それでも、KOにつなげた左ボディーには復活への手応えが宿った。現在の世界ランキングはWBO6位、WBC9位、WBA・IBF11位。次戦は一段上の勝負を見据える。

 谷口をプロモートするトレジャーボクシング・プロモーションの元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪代表(35)は「こういう試合(前哨戦)を何回もやっていてもしょうがない。次は挑戦者決定戦以上、もしくはタイトルマッチという形にしたいと思っている。意外とすぐに発表がある…どうでしょう。楽しみにしてもらえたら」と予告。世界への道を再び切り開く方針だ。

 10月15日には第1子となる長男が誕生した。試合前には一度自宅に戻り、愛息の顔を見て「頑張ろう」と気持ちを奮い立たせたという。「改めて、戻って来たからには2階級制覇を成し遂げたい」と語った谷口は、「記事の見出しには『谷口、無事大人になった』と書いておいてください」とちゃめっ気たっぷりに語った。

 戦績は谷口が22勝(16KO)6敗、トリニダードが10勝(6KO)7敗1分け。

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