◆スポーツクライミング ワールドクライミング パラシリーズ第5戦(5日、福岡・筑豊緑地公園)

 視覚障がいの男子B1クラス(全盲)はリード決勝が行われ、世界王者の會田祥(三井住友海上あいおい生命)が優勝した。同シリーズの最終戦を制し、有終の美を飾って今季5戦4勝。

「十分な結果。よかった」と喜んだ。

 12メートル以上の壁にホールドが設置され、6分間以内に登った高さを競うリード。40手で「完登」となる男子B1で、會田は40手目に手が届いたが保持できなかったため、わずかに完登は逃した。スペイン選手と登った高さで並び、所要時間の短さで會田が上回って優勝。日本で史上初めてオリパラ共催で行われる大会を制し「日本の方に見てもらえたというところは、すごく意味があるものだった」とうなずいた。

 世界選手権6度優勝の王者は“まさか”のアクシデントにも動じなかった。登り始めた直後に、會田の目となってホールドの位置を指示する「サイトガイド」の無線機が故障。ガイドを務める田中星司氏が、下から「上!」「もっと右!」などと張る声が会場に響いた。過去に「1回くらい、あったかな」とひょうひょうとし、田中氏も「そういうトラブルがあっても、頑張れたのはよかった」と称えた。

 28年パラリンピックから正式種目に採用されたスポクラ。會田は「パラクライミングが発展して、パラリンピックに入るというところでそういうタイミングで競技に携われるということもなかなかない。

そういう意味では、ラッキーだったかな」と語った。金メダル候補の1人として「せっかくだったら完登したい。トレーニングを積んで、準備をしていきたい」と2年後を見据えた。

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