一応、四季のあるモンテレイですが、一年の半分は夏。この時期は体温より気温が高いことも珍しくありません。

メキシコ北部・アメリカとの国境沿いに位置するにも関わらず、気温だけで言えば南部のカンクンやメリダより暑いです。そんな真夏のモンテレイで涼を取るのに最適な場所、ガルシア鍾乳洞に行ってきました。

気温差−20度!灼熱のモンテレイ・鍾乳洞で避暑体験

この鍾乳洞は珍しいことに山の上にあって、入り口まではロープウェーで行きます。ロープウェー乗り場の手前に、鍾乳洞の入場券とロープウェーの乗車券売り場があります。

なんとこのロープウェー、高低差200mだそうです!ロープウェーに乗らずに歩いて鍾乳洞まで登ることもできるのですが、鍾乳洞の中もアップダウンが激しいので、無理はしないほうが良いと思います。

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さて、山の上のドアをくぐると、そこは一年中気温18度の閉ざされた世界。この季節だと、外と同じ格好で入ると寒いくらいです。

自由見学はできないので、30名ほどの集団で入場し、まず入ってすぐのホール状のスペースでガイドさんから見学ルートの説明を受けるのですが、

「見学は全部で45分から1時間かかります、階段が多いので足元に気をつけてください」

のアナウンスに、見学を諦めて出て行ってしまう人がちらほら。肥満大国・メキシコでは、日常生活に支障をきたすレベルで太っている人を見るのは珍しくないのですが、このときの脱落者も皆、横方向に立派な人ばかりでした。

気温差−20度!灼熱のモンテレイ・鍾乳洞で避暑体験
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ガイドさんの助言どおり、そこからは上って下って、思っていたよりハード!子供や年配の方を連れて行くのは避けたほうが良さそうです。

ところどころにある面白い形の石をガイドさんがレーザーポインターを使って説明してくれるのですが、何しろ入り組んだつくりなので、ガイドさんの近くにいないと、どこを指しているのかが分かりません。笑 息を切らしつつも、ガイドさんに遅れず、ベストポジションを狙いましょう。

ライトアップがとにかくカラフルなのが、いかにも原色大好きなメキシコらしいです。

気温差−20度!灼熱のモンテレイ・鍾乳洞で避暑体験
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今回の鍾乳洞見学で一番びっくりしたのが、洞窟内の壁に触り放題なこと。日本の鍾乳洞では、洞窟の保護のために、そもそも壁に触れないような作りの見学ルートが敷かれていると思うのですが。。。

気温差−20度!灼熱のモンテレイ・鍾乳洞で避暑体験
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それどころか、洞窟内にアトラクションを作るために、思いっきり鍾乳石を削ってしまっています!「自然保護と観光の両立」、日本ではよく話題にされるテーマですが、メキシコでは問題にならないのかもしれません。

気温差−20度!灼熱のモンテレイ・鍾乳洞で避暑体験

約一時間の見学を終えて外に出ると、また猛烈な暑さの中に逆戻り。ロープウェーに乗って、駐車場に戻ります。

気温差−20度!灼熱のモンテレイ・鍾乳洞で避暑体験

観光シーズンのこの時期は、チケット売り場、ロープウェー乗り場で既にいつ乗れるのか分からない大行列になっていることもあるので、朝一、遅くとも10時半までに訪れることをお勧めします。そうすれば、見学を終えて出てくる頃には、開き始めたお土産屋さんやレストランも楽しめ、一日が有効に使えますよ。

【データ】
名前:ガルシア鍾乳洞(Grutas de García)
住所:García, Carretera a Villas de García S/N, Parque Grutas de García, N.L.
Tel:20-33-26-26
入場料:大人$80、子供$60(鍾乳洞と博物館の入場料、ロープウェー乗車料のセット料金)
営業時間:9:00-17:00
休み:月曜日

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