一見華やかな大都会、ニューヨークでの暮らし。しかし、生活にはお金がかかる!
生活を維持するために多くの移民が働く場所、それは飲食店。
単身やってきたニューヨークで飛び込んだ先は大衆酒場。愉快な同僚と寿司との出会い、そして別れ。
仕事って、生活って、幸せってなんだろう?そんなことを考えながら寿司を巻く日々のこと。




小さな恋のメロディー






ラテンの人々は年齢性別国籍を問わず恋愛体質の方が多いと感じます。そして、どの人もみんなとても情熱的でドラマチックです。
心優しくスイートなホセの心を射止めたのはなんと、クールな美女のイザベラ!
この2人、仕事しているときもなんだか良い感じの距離感だと思っていましたが、まさか本当に恋愛がらみの関係だったとは知らず、おばちゃん大興奮。
しかし、それを気にも留めないマイペースなイザベラ。簡単に靡(なび)かない、それこそモテる理由かもしれませんね!
ニューヨークでしゃれたカクテルバーに行くと、一杯あたり15ドル超えはザラ。チップを入れたら一杯3000円近く!
そう考えるといつもは行けませんが、たまーになら非日常を体験できていいものです。
アメリカギャルからギャルへの呼びかけ




“Girl”呼び、憧れです。テキストブックの英語しか学んでこなかった身としては、あまりなじみのないフレーズ。女の子同士での呼びかけに使います。“What‘s up girl!?”と言うと「ちょっと元気ー!?」というような感じです。
これ、日本語に完璧に訳することが難しいです。
すごくアメリカっぽい表現で、アメリカのギャルが大声で言っていることが多いこともあり、ルイスにとっては日本語訛(なま)りの私が“Girl”を使っているのはちょっと違和感があったのかもしれません。
お互いの人柄を完璧に把握した上でもCurse Word(人をののしる言葉)を使うことはアメリカでは絶対にタブーなので、まねしないようにしましょう。私とルイスはお互い本気でないことをわかった上でプロレス的にやりとりしています。
それにしても、ここまで全身全霊本音でぶつかったボスは後にも先にもルイスが初めてです。

作者:ヤマモトレミ
1989年生まれ。福岡県出身。2017年、勤めていた会社の転勤でニューヨークに移住。仕事の傍ら、趣味でInstagramを中心に漫画を描いて発表していたところ、思った以上に楽しくなってしまい、2021年に脱サラし本格的に漫画家としての活動を開始。2022年にアメリカで起業し個人事業主になりました。アメリカで食っていくために寿司をやっていくことを決意し、週4ブルックリンで寿司をつくっています。
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