本格的な夏の盛りとなりました。各地で夏祭りや花火大会の準備が進められている頃でしょうか。
6月の人気記事ランキングTOP10はこちら!
TOP10はこちらの記事となりました!
第1位:「ひとり親、ふたり親ではなく、7人親」で育てる。ひとり親世帯に寄り添い、制度では補えない隙間を埋める「じじっか」とは 福岡県久留米市
第2位:「SAGAサンライズパーク」が”佐賀の誇り”になるまで|Perfumeライブで全国の観客が称賛。開業2年で地価1割上昇 建築家・西村浩インタビュー【1】
第3位:愛知「住みたい街ランキング2025年版」進化する「名古屋」が不動の1位!
第4位:周辺より家賃割高でも入居待ち!? ”ペット共生のエシカル賃貸”に行ってみた! 地元食材フードコート併設、犬・猫の多頭飼いOKなど革新がいっぱい 「kinone 東久留米」
第5位:上諏訪に移住・開店ラッシュなぜ? 立役者は”リビセン”、古材生かしたリノベのコーヒー店、麻婆豆腐食堂など10店、現在も増加中 ReBuilding Center JAPAN・諏訪市
第6位:共働き世帯で増加しているペアローン!借入金額が増え、返済設定期間が長くなる傾向が明らかに
第7位:【沖縄、住宅問題にSOS】低所得・高失業率&リゾート開発で家賃高騰…深刻化する「住宅困窮」どう立ち向かう?
第8位:佐賀市呉服元町が賑わいを取り戻すまで|行政と連携しながら自ら投資で「10年続ければ街は変わる」を証明 建築家・西村浩インタビュー【2】
第9位:昨年は半年以上冷房器具を使用した人が2割超!暑くて眠れないけど電気代も気になる問題、今年はどうする?
第10位:【空き家を資産価値UP】築55年木造住宅が新築性能に!? 売却益で住み替えも。「ヤドカリプロジェクト」が示す中古住宅革命 静岡
※対象記事とランキング集計:2025年6月1日~6月30日に公開された記事のうち、PV数の多い順
7人親でひとり親を支援「じじっか」|SAGAサンライズパークが佐賀の誇りに|愛知「住みたい街」名古屋が不動の1位
第1位:「ひとり親、ふたり親ではなく、7人親」で育てる。ひとり親世帯に寄り添い、制度では補えない隙間を埋める「じじっか」とは 福岡県久留米市

(撮影/山辺学)
福岡県久留米市で多世代が子育てを支える「じじっか」の取材記事がランキング1位になりました。ここは「実家よりも実家」をコンセプトに、ひとり親世帯に深く寄り添う画期的な居場所です。金土日の週末、朝10時から夜20時まで開所しているというのは、学校がない時間帯や週末に働くひとり親の事情に配慮している点が手に取るようにわかります。
食事提供から送迎、学習支援まで、きめ細やかなサポートで現在300世帯以上が利用しています。運営する一般社団法人umau.は、公的制度では補いきれない「0.5mmの隙間」を埋めることを目指し、各世帯の悩みに応じた柔軟な支援を展開しています。
血縁や制度の枠を超え、「無条件の愛」を社会に提供しようとする「じじっか」。ひとり親世帯が社会から孤立することなく、子どもたちがその可能性を存分に広げていけるように。主体者たちのまっすぐな言葉は、聞く人の心に深く響きます。
第2位:「SAGAサンライズパーク」が”佐賀の誇り”になるまで|Perfumeライブで全国の観客が称賛。開業2年で地価1割上昇 建築家・西村浩インタビュー【1】

SAGAアリーナをバックにして立つワークヴィジョンズ・西村浩さん(写真:藤本幸一郎)
ランキング2位は、佐賀市出身の建築家・西村浩さんが統括した「SAGAサンライズパーク」の記事です。2023年の開業以来、「佐賀の誇り」といえる存在感を放っています。2025年1月にはPerfumeのライブを開催。人気アーティストのライブで指摘されがちな会場へのアクセスや混雑問題も、ファンから「駐車場なくても問題なし」「終演後のバスがスムーズで市営バスの本気を感じた」などSNSで絶賛され、全国的に注目を集めました。
西村さんは、土木と建築の経験を活かし、SAGAアリーナを含む施設全体の統括を担当。イベント時だけでなく、住民の日常に寄り添う空間づくりを目指しました。特に「駐車場のないアリーナ」という構想は、市街地の駐車場活用や公共交通利用を促すことに成功。開業2年で周辺地価を7~10%上昇させ、好循環を生んでいます。地域への愛着を高め、移住誘致にも貢献する佐賀の新たなシンボルとして、その存在感を確立しています。
第3位:愛知「住みたい街ランキング2025年版」進化する「名古屋」が不動の1位!

(写真/PIXTA)
第3位は、「SUUMO住みたい街ランキング2025」愛知県版の記事です。20年以上名古屋に住み続ける「愛知大好き」ライターが、ランクインした街々の魅力を深掘りしています。
ランキング上位には、名古屋に次ぐ交通の要衝・金山、路面電車が走り自然豊かな豊橋、中日ビルリニューアルなどで再開発が進む栄などが名を連ねています。
さらに、徳川家康ゆかりの地でYouTuberの聖地でもある岡崎、愛知のモーニング文化発祥の地といわれる一宮市にある名鉄一宮、利便性が向上した千種といった個性豊かな街々も登場。交通の利便性だけでなく、それぞれの歴史や文化的な背景も交えながら、愛知の多様な街が持つ魅力を浮き彫りにしています。
第4位:周辺より家賃割高でも入居待ち!? ”ペット共生のエシカル賃貸”に行ってみた! 地元食材フードコート併設、犬・猫の多頭飼いOKなど革新がいっぱい 「kinone 東久留米」

(写真撮影/相馬ミナ)
ランキング4位は、東京都東久留米市の複合施設「kinone 東久留米」の記事です。賃貸家賃は周辺より高めながらも入居待ちが出る人気ぶりで、1・2階の商業施設と3階以上の賃貸住宅で構成されています。
最大の特徴は、動物の種類や頭数を制限しない「ペット共生」。最上階のドッグランやペット同伴可能なカフェテラスを完備し、動物を家族と捉える理念を徹底しています。商業施設には、農園直送食材を使ったカフェなど、環境に配慮した店舗が並びます。記事では、店内の様子やおしゃれなフードの写真も満載で、施設の魅力を視覚的にも伝えています。
kinone 東久留米は、オーナーの強い思いと、それに共感した専門家チームの連携で実現。この物件がきっかけで東久留米を好きになる入居者も多く、地域に新たな価値を生み出すまちづくりの成功事例として注目されています。
第5位:上諏訪に移住・開店ラッシュなぜ? 立役者は”リビセン”、古材生かしたリノベのコーヒー店、麻婆豆腐食堂など10店、現在も増加中 ReBuilding Center JAPAN・諏訪市

(写真撮影/窪田真一)
ランキング5位は、長野県諏訪市で個性豊かな店舗が次々と生まれている話題です。「ReBuilding Center JAPAN(リビセン)」は、古材や古道具に新たな価値を与え、上諏訪の街に活気をもたらす活動を9年間続けています。上諏訪駅周辺には、リビセンが手掛けた店舗が続々とオープン。「麻婆食堂どんどん」の麻婆豆腐は、取材ライターが「ご近所が心底うらやましい」と語るほどの絶品で他にも訪れたくなるような魅力的なお店が紹介されています。
空き家活用の複合施設や温泉付きシェアハウスなど、ユニークな取り組みも進行中。創業100年超の老舗パン店のリノベーションのように、古いものを大切にしながら新しい価値を生み出す文化がこの地に根付いています。この動きに惹かれて多くの移住者が集まり、多様な個人店が増加。上諏訪は独自の進化を遂げる街として注目を集めています。
共働き必見!ペアローンの特徴|沖縄の住宅難民SOS どう立ち向かう?|佐賀市呉服元町、奇跡の再生
第6位:共働き世帯で増加しているペアローン!借入金額が増え、返済設定期間が長くなる傾向が明らかに

(写真/PIXTA)
6位は共働き世帯で増加するペアローンを解説した記事です。三井住友信託銀行の調査によると、ペアローンは単独ローンに比べ、借入金額が平均1.3倍に増加し、返済期間も長期化する傾向が明らかになりました。
ペアローンとは、夫婦それぞれが主たる債務者となり住宅ローンを組む形式のこと。互いが相手のローンの連帯保証人となるのが一般的です。
一方で、借り過ぎのリスクや、夫婦いずれかの収入減少、万一の事態、あるいは離婚時などには、複雑な問題が生じる可能性があります。記事ではペアローンのメリットともに注意すべき点を説明しています。
第7位:【沖縄、住宅問題にSOS】低所得・高失業率&リゾート開発で家賃高騰…深刻化する「住宅困窮」どう立ち向かう?

(画像提供/ウパンナ)
7位は、沖縄県の深刻な住宅問題に迫る記事です。沖縄は所得の低さ・失業率の高さが目立つ一方、リゾート開発による地価・家賃高騰が顕著な状況に。公営住宅の倍率が高く賃貸物件も不足し、県民が「住宅困窮」に直面しています。
居住支援協議会には、高齢者や低所得者など複合的な問題を抱える人々からの相談が殺到。連帯保証人確保が難しいケースには、一般社団法人ウパンナや不動産会社レキオスといった民間団体が、保証人代行や生活サポートなどで奔走しています。行政と民間団体間の連携不足が課題となるなか、相互理解を深めるためのシンポジウムや意見交換会が開催され、沖縄独自の住宅問題解決に向けた模索が続いています。
第8位:佐賀市呉服元町が賑わいを取り戻すまで|行政と連携しながら自ら投資で「10年続ければ街は変わる」を証明 建築家・西村浩インタビュー【2】

(写真:藤本幸一郎)
ランキング8位は、建築家・西村浩さんが故郷・佐賀市呉服元町の再生に自ら投資して取り組むまちづくりに関する記事です。西村さんが最初に手掛けたのは、荒廃した呉服元町の空き地を活かした「わいわい!!コンテナ」プロジェクトでした。
「小さな変化を少しずつ起こせば10年で街は変わります」。西村さんのこの言葉は、揺るぎない信念と地方のまちづくりの可能性を力強く示しています。
第9位:昨年は半年以上冷房器具を使用した人が2割超!暑くて眠れないけど電気代も気になる問題、今年はどうする?

(写真/PIXTA)
猛暑が毎年のように続く昨今。冷房器具を1年間でどのくらい使っているか、意識したことありますか?一条工務店の調査では「6カ月以上」という人が2割超いたといいます。
特に寝室の暑さに悩む人が多く、7割超が「眠れない」と回答。その一方、6割がエアコン使用を「電気代を気にして我慢する」と答えるなど、光熱費への懸念が見て取れます。
ただ、暑さのガマンは熱中症のリスクに。国や都は光熱費負担軽減策を打ち出しており、電気・ガス料金支援や水道基本料金無償化など、エアコンを我慢しないよう呼びかけています。命を守るため、電気代よりも適切な冷房利用が重要だといえます。
第10位:【空き家を資産価値UP】築55年木造住宅が新築性能に!? 売却益で住み替えも。「ヤドカリプロジェクト」が示す中古住宅革命 静岡

(写真提供/リージョン・スタディーズ)
最後に紹介するのは、空き家問題に挑む「ヤドカリプロジェクト」です。一級建築士の白坂隆之介さんが手掛けるこのプロジェクトは、老朽化した築古物件を改修し、耐久性や耐震性を高めて新築同等の性能と資産価値を付与しています。
ヤドカリが貝を住み替えるように、空き家を「住み継ぎ」、その売却益で次の住まいへステップアップするという画期的なサイクルを提案。解体費用や中古住宅への低い評価といった課題に対し、空き家を住まいと資産形成の新たな機会へと転換する可能性を示しています。日本の住宅活用に一石を投じる、注目の取り組みです。
6月の人気記事TOP10をご紹介しました。地域の魅力を再構築するユニークなアイデア、多様な居住・ひとり親支援の取り組み、そして住宅関連の興味深い調査分析記事など、多岐にわたるテーマがランクインしました。
特に、社会課題という難題に真摯に向き合う人々の想いや、深く掘り下げられた彼らの挑戦は読み応え抜群です。ぜひ、当事者の生きた言葉に触れ、その熱意を感じ取ってみてください。
来月のSUUMOジャーナル人気記事ランキングもどうぞお楽しみに!