鏡餅や雑煮など、新年と切っても切れないハレの食材、餅。雑煮はもちろん、醤油ベースやきなこ味、海苔を巻くなど、多種多様な楽しみ方がありますが、今回は「イタリアン焼き餅」のレシピをご紹介します。

お餅に飽きたり、余ったときに大活躍のレシピです。

 作り方は、本当にカンタン。お餅を半分に切り、オリーブオイルと塩で下味をつけ、こんがり焼き上げ、餅が温かいうちに、バルサミコ酢の旨みを吸わせるだけ。また、焼き上げた餅に、スプラウトを添えてサラダのような感覚でいただいてもOKです。

 バルサミコ酢のコクのある酸味と甘みは、力強い米の旨みを持つ餅と相性抜群。餅の消費に一役買ってくれるイタリアン焼き餅、ぜひお試しください。

「イタリアン焼き餅」の作り方

お餅が余ったら作ってみたい! 「イタリアン焼き餅」のレシピ

材料(2人分)

・角餅……2枚
・EXVオリーブオイル……大さじ1
・塩……ひとつまみ
・バルサミコ酢……小さじ1
・貝割大根などのスプラウト……1/4パック

作り方

1.ボウルにEXVオリーブオイルと塩を入れ、よく混ぜる

2.角餅を半分に切り、1.のボウルに入れ、10分ほど置く

お餅が余ったら作ってみたい! 「イタリアン焼き餅」のレシピ

3.2.の餅をこんがり焼く(1.のボウルはそのままにしておく)

4.1.のボウルにバルサミコ酢を入れ、よく混ぜておき、3.の焼いた餅を温かいうちに入れ、味を全体になじませる

お餅が余ったら作ってみたい! 「イタリアン焼き餅」のレシピ

5.スプラウトの根本を落とし、洗った後、半分に切る

6.器の底に5.のスプラウトの大半を盛り付け、その上に4.の餅、仕上げに残りのスプラウトを盛り付けたら出来上がり。餅にスプラウトをからめながらお楽しみください

 お餅は、正月以外にも、端午の節句の柏餅や、春と秋のお彼岸のぼたもちやおはぎなど、季節の行事と密接に関わる食材。とはいえ、うっかりすると使いそびれて残っちゃった…なんてことも多いですよね。

 餅のしっかりとした米の旨みは、和風以外のテイストにもよく合う懐の深さが魅力。今回合わせたバルサミコ酢も相性抜群。コクのある酸味と甘みの絶妙なバランスが、餅にしっかりと寄り添ってくれます。

またオリーブオイルでコーティングした餅は焼いたあとに網からも離れやすく一石二鳥。とても簡単なイタリアン焼き餅、ぜひお楽しみください。

●著者プロフィール

奥田ここ

国内外各地の市場を「師」とあおぎ、旬の食材を中心にした和食及びイタリア料理の料理教室を主宰。外国の方の参加や元築地市場内での調理室など、様々な場所とスタイルで開催するほか、各種媒体・広告へのレシピ提供や、食材産地の取材および食に関する話題の企画・執筆に加え、個別の要望に応じた出張料理や料理提案など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし、無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
(https://www.instagram.com/kokookuda/)