厨房で作ったら美味しすぎて看板メニューに！ 人気店の絶品「元まかない飯」4選

　飲食店でたまに見かける「元、まかない」の文字。「まかない」とは、従業員が休憩時間などに食べるお店のアレンジ飯で、本来は門外不出の一品です。

　そこで、今回は元々「まかない」だったけど、好評のあまりその店の定番メニューに加わった東京の絶品「まかない飯」を4つご紹介します！

ウマすぎて感激必至のひき肉の親子丼｜『末げん』（新橋）

　東京・新橋駅から徒歩2分の場所にある明治42（1909）年創業の老舗料亭『末げん』。作家・三島由紀夫ら数々の著名人に愛されてきた名店中の名店です。

　一番人気のランチメニューが「かま定食」。いわゆる親子丼ですが、鶏肉ではなく、ひき肉を使っているのがポイント。

　トロトロ加減が絶妙なツヤツヤに輝く黄金色の卵。テーブルまで運ばれる間に、ふたの中で蒸らされることも計算の上です。頬張ると、たっぷりのひき肉からジュワッとにじみ出る鶏の濃厚な旨みが口中に広がり、ひき肉、卵、ごはんが三位一体となって溶けてなくなっていくようなまろやかさを味わえます。

●DATA

店名：末げん

住：東京都港区新橋2-15-7 S-PLAZA弥生 1F
TEL：03-3591-6214

トリプルカレー状態の極ウマチャーハン｜『台湾料理 生駒』（錦糸町）

　JR錦糸町駅から徒歩12～13分ほど、京葉道路沿いにある台湾料理店『生駒』。同店の人気メニュー「排骨カレーチャーハン」は、当時頑張ってくれていたアルバイトの人に店主さんが作ってあげたのが最初の元まかない飯です。

　カレースパイスで炒めた黄色いチャーハンの上には、カレーのあん、さらにチャーハンを覆い隠すようにカレー粉入りのタレに漬け込んで下味をつけた大きなパーコー（豚の唐揚げ）が乗っています。つまり、トリプルカレー状態の一品です。カレーあんにはジャガイモやニンジン、といったゴロゴロとした具はなく、ルーでありあんの様な仕上がりです。パーコーのソースとしても、チャーハンのあんかけとしてもなじみが良く、遠くからお客さんがこれを目当てにやってくる、という絶品の一皿です。

●DATA

店名：台湾料理 生駒

住：東京都墨田区緑4-30-9
TEL：03-3633-4089

名物からあげ店の秘伝のたれマヨ｜『からあげワインバル あげまる 市ヶ谷店』（市ヶ谷）

　からあげグランプリで9年連続金賞を受賞している名店『京都からあげ 梅しん』。実は東京でも味わえる店があるんです。

「からあげ定食」に付いてくるからあげは6個。用意されている8種類のからあげの中から好きな2種類（各3個ずつ）をセレクトできるシステムです。中でも注目は「秘伝のたれマヨ」で、これが元まかない飯です。

　京都の『梅しん』はホルモン店も経営しており、まかないでからあげにこのタレをかけて食べていたそうです。それが好評だったため、商品化したところ、からあげグランプリ・味バラエティ部門で金賞に輝いたという逸品です。

　甘辛い風味が絶妙で、からあげの断面から流れ出る肉汁に、お皿の上に残ったたれマヨを絡めて頬張れば、肉の旨みとミックスされて、美味しさ倍増です！

●DATA

店名：からあげワインバル あげまる 市ヶ谷店

住：東京都千代田区九段南3-7-8 九段MMIビル 1F
TEL：03-6272-8178

ご飯が何杯でもいける万能選手｜『ラーメン一番』（練馬・小竹向原）

　江古田の環七通り沿いにある1984（昭和59）年に創業された『ラーメン一番』。ラーメンが人気のお店ですが、隠れた人気メニューがご飯のちょい足しアイテムとして活躍する「豚辛子漬（とんがらしづけ）」です。

　元々は、営業終了後の深夜に店で飲みながら考えたお店の人たちのまかないおつまみ。チャーシューの端っこが余るので、それを使って同店特製辛味調味料の「オロチョン」や味噌、ニンニクで味つけした一品です。

　それがあまりにも美味しかったので、店頭で販売したところ、あっという間に大人気に！　お店でも食べることができますが、テイクアウトや通販もできます。そのまま食べるなら、お酒のアテにぴったり。

●DATA

店名：ラーメン一番

住：東京都練馬区小竹町2-74-8
TEL：03-3974-6065