毎週月曜日は東京新聞との紙面連動企画。

今日は、都心面に掲載された【大田区の民主主義博物館が企画した「民主主義大賞」】について取り上げた記事に注目しました。

民主的な取り組みを知ってほしい、広めていきたい!

そもそも、民主主義博物館とはどんな博物館なのか?そして、民主主義大賞とは?博物館を運営する、日本若者協議会、代表理事の室橋祐貴さんに伺いました。

民主主義博物館 室橋祐貴さん

「民主主義博物館は昨年の5月にオープンした施設になっておりまして、日本だとなかなか民主主義っていうのが何なのかとか、あるいはどうやって社会参加すればいいのか、みたいな知識を身に付けられる場所がなかなか無いなっていう問題意識で、いつでも気軽に、色んな基礎的な知識とか社会運動の方法なんかを学べる施設になっております。

そうですね、最近よく、権威主義が広がってるとか、分断だったり、色んな形で民主主義が危機的な状況になるっていうのは、よく聞く機会があると思うんですけど、そういった中でも、市民参加を進めるような取組みとか、意外と良い事例が今の時代もちゃんと生まれていて、でも意外と広く知られてないなっていうところで、もっと広める、で、実際にそれを見て、また真似する人が増えたりっていう形で、民主的な取り組みが日本各地で広がるようにっていうのを目的に始めた企画になってます。」

民主主義の現状に危機感を抱いていることもあり、民主的な、市民参加を進めるような取り組みをしてる人たちがいることを知ってほしい、そして、広がってほしいという意図で企画したのが「民主主義大賞」。

今年が第一回ですが、学校や地域の取組みなど、大人から子供まで日本各地から29取組みの応募があり、そこから優秀賞が選ばれました。

多くの区民、ほとんどの区議、そして区役所の人も!

市民部門優秀賞に選ばれた取組みの一つが、LINEのオープンチャット「文京区議会を見守る会」というもの。

LINEのオープンチャットとは、本名や個人の連絡先を明かさずに参加できる、ラインの中の『掲示板』のようなものなのですが、この会を立ち上げた管理人の有馬美穂さんに、お話を伺いました。

「文京区議会を見守る会」管理人 ライター・編集者の有馬美穂さん

「今、825人位参加者さんがいらっしゃいまして、そこでみんなで区政の情報を共有したり、請願出した人がどんな反応だったっていうのを共有したりっていう会になります。

なんとなくですが、子育て世代の方が多い印象で、でも区議さんもほとんど入ってる感じなのと、あと文京区役所の方も入ってるそうです。

オープンチャットなので、隙間時間にチェックできるし、発言も出来るし、でも【区民の声】を送ろうと思うと、今、名前、本名入れて住所入れないといけなくて、ちゃんと文章も考えないといけないから大変なんですけど、チャットだったら、これ、おかしいよね、っていうのをすぐ書き込める。で、それを区議さんも見てるし、区役所の人も見てるしっていうので。わざわざ、こんなの送るものでもないかな、って思うことでも送れる。」

区議会をしっかり見ようという取組みです。

一つは、区政に対して声を上げる人同士が、横のつながりを持てるように。あとは、区政がどういう感じなのか知りたい人たちのために、区議や区の発信だけでは分からない、議会の様子を知る術として3年前に立ち上げました。

区議の一人は「コワい!でもありがたい!」とXに投稿したとか。

政治の話をして炎上しちゃった経験から

そして、有馬さんがこの「文京区議会を見守る会」を立ち上げたのは、さらにもう一つ、ある経験からでした。

「文京区議会を見守る会」管理人 ライター・編集者の有馬美穂さん

「これを作る前に、2000人くらいいた子育てオープンチャットがあるんですけど、そこで、さりげなく政治の話、選挙が近かったのでそういう話をしてみようかなと思った時に、ものすごく炎上しちゃって。

そうなんですよ、私としては、どこの歯医者さんが子どもに強いかとか、そういうレベル感で政治の話をするのはすごいいいんじゃないかなと思ってたんですけど、やっぱりタブー感っていうのが根強いんだな、と思って、じゃあ自分で、専用に誰でも気兼ねなくしゃべれる場所を作れたらいいなというのがありました。」

政治の話をしたら炎上しちゃった経験があったんです。特定の政党の何かですか?といった拒否反応が強かったそうです。

だけど、例えば、学校教育についてこういう話がされてるよとか、それを推し進めているのはどの区議か、分からなかったら投票できないんじゃないかなと思い、区政を話す専用の場所を作ろうと思った、ということなのです。

区議の顔が見え、区政が身近に!

このオープンチャットを作って3年。みなさんの反応や今後について、有馬さんに伺いました。

「文京区議会を見守る会」管理人 ライター・編集者の有馬美穂さん

「自分が入れた人がこんな人だと思わなかった!という声も聞きますし、全然、選挙公報だけじゃ分からなかったねって、やっぱり日々の発信とか議会での発言をチェックしないととてもじゃないけど一週間前に選挙公報見ただけでは判断できないっていうお声をたくさん頂いてます。

議会でもこの名前を挙げて議論してくれたり、市民運動の舞台にしたこともあって、実際に事態が動いて行くっていうのも、みなさんが目の当たりにしていったっていうのがあるので、声を挙げれば動くんだっていう自己効力感をみなさんが持てたんじゃないかなと思ってます。もっと声を届けていいんだっていう、その抵抗感がだんだん薄くなって来てるかなと。

1000人目指したいですね。もっと政治に関心がある人だけじゃなくて、もう入って下さるだけでもホントにウエルカム。その数が大事なので、監視力としても機能すると思うので。

選挙まであと一年切ったので、選挙までには1000人超えたいです。」

区の政策に、このチャットで反対の声が上がり、結果としてその要望が通ったことがあり、みなさん、声を上げたらホントに届くんだ!と実感できているそうです。

自分が入れた人がこんな人だと思わなかった!という声もありましたが、区議一人一人の顔が見えてくることで、区政に対する気持ちも変わってきますよね。

有馬さんたちの取組みはじわじわと広がりを見せて、今【さいたま市議会を見守る会】、そして、優秀賞の新聞報道を見て問い合わせてきてくれた、【目黒区】と【杉並区】にも見守る会が出来ました。他にもウチも作りたいとの声は多いそうです。

非常に意義深い、そして大事な取り組み。ぜひ日本中にもっと広がっていってほしいですね!

(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)

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