「週刊少年ジャンプ」が2018年に創刊50周年を迎えることを記念してTBSラジオで新番組「サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ」がスタート!普段は滅多にメディアに出ることのない「週刊少年ジャンプ」の漫画家先生たちをゲストに、MCのサンドウィッチマンが、ここでしか聴くことのできない、スペシャルなトークを展開します!
10月13日(土)のゲストは前回に引き続き『週刊少年ジャンプ』編集部から、大西副編集長、本田班長、高野編集でした!
伊達:ジャンプといえばですね、読者アンケートの結果が全てだと。担当編集にとっても非常にプレッシャーがでかいという事なんですか?高野さん。
高野編集:いや本当…毎週、イヤな気持ちにさせられるものなんですよ。
伊達:どっちかでしょ?いい気持ちになる事も…
高野編集:いや、基本イヤな気持ちに…自分の担当している漫画の順位が低いと「やばい」って思うし、なんでこの作品が順位上がってんだよっていうのもあるし、色々です。ただし連載を立ち上げてからの方が、アンケートの見方が変わりましたね。
伊達:ほおー。
高野編集:僕まだ3年目なんですけど、最初(ある作品に)引き継ぎで入ると、やっぱりある程度アンケートが取れる作品が残っているから、それを引き継いでいる訳であって…でも新連載って本当にもう、読者にどういう風に票が取れるかわかんないんで、かなり暗中模索っていうか、見るたびに死にたくなる…
富澤:ははははは。
高野編集:本当に沈みますよね。
伊達:そうなんだ。
高野編集:どうせみんな裏でクスクス何か言ってんだろうなと思うと…絶対言ってるんすよ。
大西副編:あるあるある。
本田班長:ああ、言ってるね。
高野編集:「こんな展開だからダメなんだよ」とかそういうのをコソコソ絶対言ってるんすよ「あいつもっとこうすりゃいいのにバカだよなあ」とか、絶対言ってるんすよ。
一同:(大爆笑)
大西副編:俺も現場の時、担当作品のアンケートが悪くて、もう編集部に気持ちとしていられなくなって、脱走して、3、4時間公園でぼーっとしていた事あるもん。
本田班長:アンケートが出る曜日って決まってるんで、その曜日来ない子いますからね。
サンド」ええー!
左から高野編集、本田班長、大西副編集長。
本田班長:僕、大西さんですごい好きなエピソードがあって『銀魂』…某『銀魂』なんですけど…
富澤:『銀魂』でしょ(笑)
本田班長:空知先生、有名ですけど原稿が遅いんで。原稿描いている時に、その1枚がなかなか終わらないと、大西さんがずーっと原稿の端を持ってるんですって。
伊達:ええー!
富澤:ははははは!
本田班長:で、空知さんが描いている途中で大西さんが(原稿を)引っ張って「もういいだろうがよ!」「まだ描いてるって言ってんだろうがよ!」って、空知さんと大西さんが2人でメッチャケンカしてて、で最後本当に『北の国から』みたいに「まだ描いてるって言ってるでしょーが!(怒)」って言って、空知さんがメチャメチャキレるっていうエピソードを、当時のアシスタントから聞いて…
富澤:これは実話ですか?
大西副編:…実話ですね。けどこっちも「印刷所待てねえって言ってんだろうが!(怒)」って、もうどなり合い。
伊達:ええ~。本当にギリギリ…
大西副編:本当にギリギリなんだけれどもしょうがないんで、こっちも(ケンカ)したい訳じゃなくて、間に合わせて載せなきゃいけないんで。で、一回原稿引っ張って持って帰って来たら、会社で気づいたらキャラの足が描いてなくて、机の下の足がないみたいになって。ただ、それ戻して描きなおしてもらう時間ないんで、もうしょうがないので僕がその場でボールペンみたいなのでチョコチョコって描いて…
サンド:(大爆笑)
伊達:いいんですか?それで(笑)
伊達:皆さんにとって『週刊少年ジャンプ』とは?
高野編集:「友」です。親友みたいなものですかね。
本田班長:「世界で一番面白い漫画を作れる場所」であって欲しいなと。作家さんにとっても編集者にとっても、やっぱそういう場所であり続けるっていうのがジャンプに対する責任だと思うので、これからも皆さんにそう思ってもらえる様に頑張りたいなと思っています。
大西編集長:「責任」ですね、やっぱり。いまの僕の立場で言うと。業界で一番才能のある作家さんが集まって来るのは間違いないんで、その作家さんを「一流」にするっていう責任も逆にあると思うんですよね。あとやっぱり50年間やって来て、50年間ずっと面白い漫画を載せ続けているっていうのがあるんで、その歴史を絶やさないっていう責任がすごいあるなとは思っています。
編集部の皆さんに無理やり色紙を書いていただきました(笑)。ありがとうございました!
◆10月13日放送分より 番組名:「サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ」
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