PlayStation®初の公式ラジオ番組として、2016年4月からレギュラー放送しているプレイステーションpresentsTBSラジオ「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」毎週木曜日よる9時から放送中!

第241回:元プロボクサーの井上浩樹さん前編

元プロボクサーの井上浩樹さん、テイルズのルーティーカトレット...の画像はこちら >>

ヒロインが好きすぎて2人きりになりたい

「マイゲーム・マイライフ」のゲストに元プロボクサーの井上浩樹さんがやってきました。大橋ボクシングジム所属のボクサーで、第41代・日本スーパーライト級王者、元WBOアジアパシフィックスーパーライト級王者、と華々しい経歴を誇ります。が、ご本人の中ではボクシングは「ただの仕事」。

アニメやマンガ、ゲームが大好きなド級のオタクだそうです。
高校時代は『けいおん!』のりっちゃんが髪の毛をおろすシーンを見て、「これが田井中律か……」と衝撃を受け、すぐさま軽音部に入部したのだとか。なんだそれ(褒めてる)。
そんな井上さんが、テイルズのヒロインに恋をしたときの話。

井上「テイルズオブディスティニーという作品の、ヒロインのルーティーカトレットっていう、黒髪のショートカットの子がいるんですけど、その子に一目ぼれしてしまいまして

宇多丸「幼き日から」

井上「小学三年生くらいのときの出会いだと思うんですけど。もうそのときに、主人公を僕は使って、ヒロインだけを守って」

元プロボクサーの井上浩樹さん、テイルズのルーティーカトレットが好きすぎてやっていた珍プレーとは?

宇多丸「ふふ」

井上「4人パーティーなんですけど」

宇多丸「ほかのキャラはそんなに(笑)」

井上「ほかのキャラをわざと前に出して、攻撃を食らわせまくって、瀕死状態にして、で、2人で旅を」

宇多丸「ははははははは! 2人っきり! はははははは! ヤバいね(笑)」

井上「っていうことを、小学三年生か四年生くらいのときに」

宇多丸「うわ~~~~、かわいいし、気持ちはわかる。

いいなぁ~~~」

井上「ははははは」

宇多丸「2人になりたかったってね」

井上「そうですね」

宇多丸「すごい(笑)。これちなみに、お兄さんとか、横から見てて『お前なんか変なことしてない?』ってならなかったんですか?」

井上「買ってから、一年後か二年後くらいには一人でやっててもいいってことで、データを新しく作って、やってていいよって言われたときに」

元プロボクサーの井上浩樹さん、テイルズのルーティーカトレットが好きすぎてやっていた珍プレーとは?

宇多丸「(お兄さんとの)共有じゃないからもはや」

井上「そのときに一人で」

宇多丸「一人で。こっそり恋心を」

井上「こっそり。ほかのパーティーを瀕死の状態にさせて」

宇多丸「ふふふふ」

井上「2人だけの旅を楽しんでました」

宇多丸「すごいね。そういうゲームじゃないのに恋愛シミュレーションみたいにして遊んでる。邪魔者を排除して」

うわー、面白い。

そんなプレイの仕方があるんですね。自分にもそういうのないかと思い出してみたのですが、ドラクエ6でミレーユを気に入っていた結果、二周目をやる際に主人公の名前をミレーユにしたことがありました。ただ、ゲームを進めると当然本物のミレーユも仲間になるわけで、ややこしくてゲームの進行の妨げになってしまい、結局データを消してやり直したのでした……。私の「好き」はその程度の、ゲームの進行を優先させる程度の「好き」だったようです。

今回のピックアップ・フレーズ

(いつも優しい兄だけど、ゲームに負けると……)

井上「(自分のほうが兄よりもゲームが)上手くなってきて、あ、買っちゃった……ってなったら、当時タイタニックのVHS、結構デカめの、2本セットの、あれを思いっきりドアに無言で投げつけて、ドアに穴があいて、ヤバいと思って、そのまますぐキャラクター選択して、負ける作業に……」

宇多丸「えぇ~! それは恐い(笑)」

井上「(自分が)負けたら、納得してくれて、学校に行って」

宇多丸「忖度プレイですね、完全にね。(中略)すごいなぁ~……。

僕、ひとりっ子なので、きょうだいのつばぜり合いの話は、羨ましくも、羨ましくねぇな、って(笑)」

井上「ははははは」