TBSラジオ「山形純菜 プレシャスサンデー」(日曜日・午前6時~9時)
「日曜日の朝を楽しくする」ワイド番組。
ゲストコーナー「プレシャスエンターテイメント」は、様々な分野で活躍する方を招き、お話を伺っています。

工藤遥さんは、1999年生まれ。埼玉県出身。2011年に「モーニング娘。」に加入。11歳11ヶ月での加入は、グループ史上、最年少。約6年活動し、2017年に、グループおよび「ハロー!プロジェクト」を卒業。現在は、女優として、映画・舞台・ドラマで活躍。今年は、主演映画「のぼる小寺さん」が公開された他、現在公開中の、井ノ原快彦さん主演映画「461個のおべんとう」にも出演されています。★アイドルになったきっかけは?アイドル生活はどうでしたか?
(工藤さん)
アイドルになりたかったというわけではなく、気が付いたらアイドルだったというパターンなんですけど(笑)芸能界に漠然と興味はあって、単純に「モーニング娘。」が好きで。憧れの人たちに会いたい一心で事務所のオーディションを受けました。
アイドルになったら「こんなにいろんなことを努力しなきゃいけないんだ…」と思いましたね。歌やダンスは突然変異で超能力のように出来るようになると思ってたんですけど、最初は壁にぶち当たりましたね。
加入当時は、フォーメーションダンスが確立してきた頃。全員で1つのマーク・形を作らなきゃいけないというのが大変で。曲のテンポもすごく速かったし、よくやってたな~って改めて思うんですけど(笑)★「やっちゃったなぁ…」という出来事は?
(工藤さん)
忘れられないのは加入して1年経たないくらいの小学生の頃、電車で仕事まで通っていて、体力が底を尽きてしまって電車内で寝落ちをしてしまって…、気付いたら降りなきゃいけない駅から30分くらい後の駅にいて「どう考えても間に合わない!こりゃどうしようもない!!」ってなってしまって…。急いで、いろんな人に連絡して行ったんですけど、その頃にはリハーサルが終わっていて…。そしたら先輩たちが「工藤にドッキリをかけよう」という話が進んでいて。
「リハーサル終わったけど、工藤、どうする気?」という怒られドッキリを仕掛けられて、めちゃくちゃ怖くて…。そのあとちゃんとネタバラシしてくれて、「ごめんね~」って言われたんですけど、ちょっとトラウマで、それ以来、寝落ちはしなくなりました。(笑)
この他、ライブ中、ステージの上でトラブルがあったときの工藤さんの対処法や、大変な中でもアイドルとして頑張って来れた理由、そしてグループ卒業を決めた想いなども伺いました。
★女優として3年、反響が大きかった作品は?(工藤さん)
スーパー戦隊シリーズ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のルパンイエロー・早見初美花役。子供の頃から憧れだった、戦隊シリーズに出演できたことはとても嬉しかったし、家族、特に母が喜んでくれました。
スーパーのお菓子コーナーとかで気付かれるのも嬉しかったです。
この作品に出てなかったら出会えなかった世代の子たちに愛される場所に参加できたのは、楽しかったです。
また、現在、工藤さんは舞台「魔法使いの嫁」の上演中でもあります。コロナ禍で舞台を上演することについての想い、女優として忙しくなってきた今の気持ちなどをお伺いしました。
映画「461個のおべんとう」では、高校のマドンナに!

後編は、工藤遥さん出演の現在公開中の映画「461個のおべんとう」について伺いました。
原作は、ヒップホップバンドTOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美さんによる実話のエッセイ。主人公はミュージシャンでありながら息子のために毎日手作りのお弁当を作り続けることを決意するシングルファザー。思春期の息子と向き合いつつも、お弁当を作り続ける奮闘記、そして親子の絆を愛情たっぷりに描いています。
映画では、主人公の一樹を井ノ原快彦さん、息子の虹輝を道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)さん、そして、虹輝が通う高校の同級生に森七菜さん、若林時英さん。学年が1つ上のマドンナ・柏木礼奈役として、工藤遥さんが出演されています。★工藤さん自身のお弁当エピソードは?
(工藤さん)
お母さんのお弁当が一番好き。母が頑張ってキャラ弁を作ってくれてたんですよ。それがすごく嬉しかったし、みんなに自慢してたし、あとは、中学生くらいの時は、育ち盛りだったのか、すっごいおっきかったんですよ、「どこぞの運動部の男の子?」みたいなサイズ感の(笑)。
大人になった今は、母のお弁当なんて食べる機会ないじゃないですか。だからこそ、なんたか恋しくなりますね。★どのように役作りしましたか?
(工藤さん)
トレードマークのショートヘアではなく、エクステを付けてロングヘアにして、虹輝よりもお姉さんのように…。私の考えるマドンナは、長い髪の毛を風でなびかせて、廊下の真ん中を、隣にもう一人ずついる感じでセンターを歩くタイプの女の子でしょう、っていう感じだったので、髪の色も明るくして、スカート短くして、派手なイケイケ感を出しつつ、でもギャルにはならないように…と工夫はさせてもらいました。

(工藤さん)
私の撮影期間は短かったんですが、行ったときには、道枝さん・森さん・若林さんの同級生チームの雰囲気が出来上がっていて、私は学年が1つ上の役だからこそ、その雰囲気が「本当の同級生みたいで羨ましいな~、私も参加したかったな~、」という気持ちもありつつ、実年齢も私の方が上なので、勝手ながら姉のように微笑ましく見させてもらいました。道枝さんは、撮影期間が「テスト期間なんですよ~」なんてお話したので、「頑張ってね~」って、私親戚のおばちゃんなのかな?っていうくらいの目線でお話させてもらって、楽しかったです。
井ノ原さんとは、同じシーンはなかったんですが、完成披露試写会や打ち上げ(1年前の撮影後に開催)で、お会いしていないのに、こんなに私のことを覚えててくださってるんだなっていうのを感じました。井ノ原さんの人柄の良さや、作品に対する想いが、出演者・スタッフ全員に行き届いているのを目の当たりにして、こんなにたくさんの人から愛される人と一緒に同じ作品に出られたのが嬉しくて、良かったなと思いましたね。監督を筆頭に温かい現場だったので、またご一緒させてもらいたい皆様ばかりで、幸せでした。
工藤さんが出演する映画「461個のおべんとう」は、現在公開中。井ノ原さん演じる主人公のバンド「Ten 4 The Suns」のメンバーとして、KREVAさん、やついいちろうさんも出演。原作者の渡辺俊美さん書き下ろし楽曲やライブシーンも見どころ。心に美味しい「ハッピーベントーテインメント」を、ぜひ劇場でご覧ください。番組では、映画で親子の役を演じた、井ノ原快彦さんと道枝駿佑さんが歌う主題歌「Lookin'4」もお届けしました。
工藤さんのステイホーム期間中の過ごし方、プレシャスなもの、これからの女優としての目標など、内容盛りだくさんでお届けしました。

◆11月8日放送分より 番組名:「山形純菜 プレシャスサンデー」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201108060000