毎週月曜日~木曜日、朝8時30分からお送りしているTBSラジオ「伊集院光とらじおと」。
11月9日のゲストは、プロ陸上選手の末續慎吾さんでした。

小さい頃から、足が速かったという末續慎吾さん。
その後、一番を目指す様になったのですが、23歳の時に、世界陸上でメダルを獲得し、強い選手と戦わなければいけない。日本人初をやらなければいけない。という気持ちになってしまった時から、アスリートとして少し心が変わって来たそうです。
ウサイン・ボルトと走った時は、憧れを抱くほど速くて、横をダンプカーが走っている様な感じを受けたそうです。
しかし、憧れを抱いたという事は、悔しくないし、心を折られた瞬間でもあったので、憧れを抱いてやってはいけない競技だと思ったそうです。ウサイン・ボルトとレースをしたことで、練習はするのですが、絶対にかなわない相手に、何をして良いかが分からなくなってしまったそうです。

当時は、陸上のスパイクを見るだけで、恐怖を感じる様になり、少し休養を取ればよいのに、周りの事も考えると辞めるという事はできなかった。その後、3年間の休養に入り、復帰するまでは9年間もかかった末續さん。
前向きになるきっかけは、母親の涙を見た時だったそうです。
その後、好きも嫌いも受け入れるというのは愛情なのかもしれないと感じて、陸上を辞めたくない!と思ったそうです。
トレーニング再開後は、練習量を10分の1にして、ほどよい距離感をもって接しているとのこと。
現在も、マスターズ陸上にも出場され現役を続けている末續さん。引退しない理由は、自分から陸上をとってしまったら、何も残らない。そして、自分を知る唯一の方法だから、日常にある「歯磨きと一緒」だそうです。
◆11月9日放送分より 番組名:「伊集院光とらじおと」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201109100000