TBSラジオ「伊集院光とらじおと」毎週月曜~木曜あさ8時30分から放送中!

こどもでんわそうだんしつと郵便局と

2020年11月9日(月)放送

TBSラジオで長年親しまれた名物番組「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)が復活! 子どもたちからはがき・手紙で寄せられた疑問や質問、相談に全力でお答えするコーナーです。
伊集院光が「電話のお兄さん」となって、毎回、様々な質問に合わせた専門家の先生を回答者としてお呼びします。

今回の質問は・・・

体育の授業で走り高跳びをやっているんですが、前に行くとどうしても止まってしまいます。どうしたらスムーズに跳べますか?
(東京都・すみれちゃん 10歳 小学4年生)

この質問にお答えいただいた先生は・・・
「百獣の王」、武井壮さん。

武井壮がお答え!「どうしたら走り高跳びがうまく跳べますか?」...の画像はこちら >>

武井壮さん
陸上・十種競技の元日本チャンピオン。タレントに転身して「百獣の王を目指す男」としてブレイクしました。その独特な考え方やチャレンジする姿勢は、多くの人の共感を集めています。

武井壮さん
バーがあると手前で歩幅が狭くなったり、ちょこちょこっとしちゃったりすると思うので、まずバーをかけずにマットに向かってしっかり助走して、一回、最後まで跳び切る練習をしてみてください。その次はバーをかけて、しっかり踏み切って、わざとバーを落としてください。走り高跳びって絶対にバーを落としちゃいけないものじゃないんです。2回まで失敗していいんです。でも「失敗しちゃいけない」と思って跳ぶと、助走が合わないと止まっちゃうことがすごく多くなるんです。だから、わざとたくさん失敗してみてください。そうしていると、どんなふうに跳んだら体のどこでバーをさわるかが分かってきます。

さわれるってことは、さわらない努力ができる始まりなので、「じゃあ今度はさわらずに跳んでみよう」ってことを、バーが低いところから始めてみてください。失敗することは全然、恥ずかしいことでもないし、いけないことでもないんです。失敗して、失敗する理由が分かってくる。その経験がたくさんある人がいちばん強くなる。だからどんどんバーに体でさわりにいってください。

伊集院お兄さん
ぼくも子供の頃、運動ができないってことや失敗することは恥ずかしいっていう気持ちしかなかったの。逆上がりができないとクラスメイトに笑われる、だからもうやらない。高跳びが跳べないとかバーの手前で止まっちゃうというのは、もうその始まりなのがすっごくよく分かる。だから、失敗してもいいし失敗をいっぱいすることが大切だって、もしあの時のぼくが教わってたら、もしかしたら逆上がりができるようになったかもしれないし、高跳びがもっと跳べたかもしれない。

武井壮さん
できれば先生たちご自身が失敗する姿を子どもたちに見せてあげてほしいですね。こうやってやると先生も失敗しちゃうんだよって見せてあげれば、生徒は失敗を怖がらないので。「はい、跳んで」って言われて1人、2人、3人と成功していく中で失敗すると、子どもは「失敗は恥ずかしいことだ、ダメなことだ」ってずっと思っちゃう。

だから先生は「今の失敗はいい失敗だなあ、お尻のギリギリのところだったよ。もうちょっとだったな」って、ほめてあげてほしいです。そして「今のはこうやって失敗しちゃったね」というところを見せてあげてください。そして「でも、こういうふうに変えたら成功できるよ」っていうのを見せて、子どもたちに「なるほど!」って言わせてあげられたら、誰も失敗を怖がらなくなります。

すみれちゃんが送ってくれた質問のはがきにはアンパンマンがいっぱい! 体育の質問だからボールを描こうしたら、うまくいかなかったのでアンパンマンにしてみたら、楽しくなってたくさん描いてしまったそうです。「失敗を怖がらないで」という武井先生のアドバイスを実はもう実践していたみたいです。

武井壮がお答え!「どうしたら走り高跳びがうまく跳べますか?」

◆11月9日放送分より 番組名:「伊集院光とらじおと」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201109083000

編集部おすすめ