バービー、愛の不時着に今さらハマる

2020年12月15日(火)13:47

TBSラジオ『週末ノオト』毎週土曜 13時～14時55分放送中！

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今週も「週末ノオト」をお聴きくださいまして、有難うございました。

ユニ・チャームの「#No Bag For Me」プロジェクトの意見交換会に参加したバービーさん。

生理用品を買ったとき、紙袋や中身の見えないビニール袋などで生理用品を隠す風習を無くしていこうという、このプロジェクト。

こういった活動をはじめ、ここ数年、凄い勢いでジェンダーの問題に関する様々な情報が溢れ、急激な価値観の変化を求められていることを実感しているバービーさんですが、先日、韓流ドラマ「愛の不時着」を観たそうで。

今年の流行語にも選ばれた「愛の不時着」、ただの恋愛ドラマと思いきや、価値観の変化の是非、日本の進む先について考えさせられたり・・・。
でも、そんな風に観ていたのは、バービーさんだけかもしれませんが・・・。
ちなみに、韓流ドラマの12・13番手の女優さんは、日本の女性お笑い芸人に似ているそうですよ。

では、12月12日の「週末ノオト」の振り返り・・・

★収納王子コジマジックさんから大掃除のアドバイス！

この日の13時台のゲストは、収納王子ことコジマジックさん。

年末の大掃除に向けて、お片づけのアドバイスをしていただきました！

★人類学者・磯野真穂さんと人価値観について議論！

14時からは、人類学者の磯野真穂をお迎え。早稲田大学のオンラインイベントで共演した磯野さんですが、今回は磯野さんの著書「ダイエット幻想」をもとに、文化人類学の観点から、人間の価値観について議論！

「ダイエット」や「子供から大人になること」など、文化や価値観など、世界の実例を挙げて教えていただくなか・・・

バービー：私が気になったのは、アマゾンに住む民族「ピダハン」。色を示す言葉を持たない、数字を示す言葉を持たない。どうやって生きてるのかなっていうのが、凄い不思議で、まったく想像のつかない価値観がこの世に存在してるっていう・・・。色を持たないって凄い事ですよね？

磯　野　：凄い重要なことですが、彼らは色を認識してないわけではないんですよね。例えば、バービーさん、黄色と灰色のセーターを着てますけど、黄色のセーターと黄色のミカンというのを、まとめて黄色と呼ばないですよね。

これ、数字の話の方が分かりやすいと思うんですけど。例えば、家族と住んでる家に帰った時に、家に何人いるか数えないじゃないですか？「1、2、3、4、5、全員いる！」とか絶対やらないですよね？だけど、パッと見た瞬間に、誰がいるかは認識してると思うんですよね。　「お父さんいて、お母さんいて、妹いて、全員いるな」っていう。だからそれって、“質”としては認識してるけど、“量”としては捉えてない、っていうことなんですよね。

バービー：あ～～～、なんかちょっと泣きそう・・・。

磯　野　：（笑）

磯　野　：さっきの色だと、例えば、黄色っていう色だけを認識することは凄く難しいですよね。でも、ミカンの黄色とか洋服の黄色とかは認識できるじゃないですか。でも、黄色という言葉だけではできないんですよ、抽象的なので。信号機の色みたいに具体的なら見ることができるんですよ。

バービー：そっか。赤じゃなくて、トマト色、とか。

磯　野　：そう、トマトの色ってなるじゃないですか。

トマトの色と信号機の止まれの色をまとめて、似たような所だけ持ってきて、『赤色』って言ってるわけですよね。でも実は、トマトの赤と信号機の赤はちょっと違いますよね。赤って言っちゃうことで、その差っていうのが無視されるんですよ。ピダハンは、抽象度を上げないんですよね、つまり。

バービー：ピダハン、心の優しい人たちですね～。

磯　野　：そういう見方もできるかもしれないですね（笑）

バービー：だって、私たちって、どうしても数の一つになりえる社会に生きてて、どこかしら、「私っていう位置は誰が変わっても成り立つ位置なのかな」とか、「この位置は誰かに入れ替わっても大丈夫な位置なんだろうな」って思って、数字とかの概念を持ってるけど、ピダハンさんは代替出来ない、みんな一人ひとりの存在をちゃんと把握して生きてる・・・。

磯　野　：そういう風に思って生きるかは分からないんですけど（笑）。実際に、抽象度を上げないで、具体的に一つ一つをちゃんと見てるっていう言い方はできると思いますね。

バービー：向かって合ってますね。誠実！