毎週月曜日~木曜日、朝8時30分からお送りしているTBSラジオ「伊集院光とらじおと」
「伊集院光とらじおとゲストと」2月16日(火)のゲストは、俳優の岸谷五朗さんでした。
「生伊集院ですよ…初対面みたいなもんですよ」90年代初頭にTBSラジオで「東京RADIO CLUB」に出演していた岸谷五朗さんと「有楽町の方の放送局」でその時間の真裏の番組を担当していた伊集院。
当時のエピソードとして、伊集院は唯一共演したテレビ番組の話を披露。
なんでも「街角でナンパしてくる企画」だったとのことで当時の不満を口にし、これには岸谷さんも「こっち向きの企画だなと思いました」と話し、笑い合っていました。
また、当時のお笑いや芸能の世界について振り返って、伊集院は「割とガチガチだった」と語り、岸谷さんも「楽屋とか怖かった」と同調。
その上で、当時の伊集院についての思いを「倒せ、キング伊集院。TBSの中で未だにまだちょっと残っているスタッフは、(伊集院のことが)ちょっと嫌いだと思いますよ。背中気をつけないと(笑)」と話し、伊集院も「いや、そうよ。そういうばちばち感のある人が偉くなっているから、また怖いのよ(笑)」とお互いの歴史をすり合わせていました。
そんな岸谷さんが舞台俳優を目指したきっかけは高校時代に見た「ジーザス・クライスト・スーパースター」だったそう。
「母が連れて行ってくれた。うちは貧乏だったから、俺と姉だけに見せて、自分は外で待ってた」とエピソードを披露し、また、ご自身の親子仲についても「剃り込み入れてても母と買い物行くぐらい仲良かった。だから、演劇は母の影響が強い」と教えてくれました。
そして、大学在学中に三宅裕司さん率いる「スーパー・エキセントリック・シアター」に入団。
当時はアルバイトとレッスンの毎日だったそうで「一番寝ていなかったのが20代」と語るほど。
また、貧乏生活だったとのことで「居酒屋で飲んだ後に、小倉(久寛)さんの下宿に泊めてもらうんですよ。4,5人で6畳間に泊まるんですけど、小倉さんの下宿、斜めに傾いているんですよ。朝起きると、みんな窓側に転がってる(笑)」と懐かしいエピソードも披露。
岸谷さんはその後、盟友・寺脇康文さんとともに演劇ユニット「地球ゴージャス」を立ち上げ、これまでに100万人以上の観客を魅了してきました。
その「地球ゴージャス」の最新舞台はブロードウェイで岸谷さんが見たときに衝撃を受けたという「ザ・プロム」。
岸谷さんはこの作品の魅力を「いい作品はたくさんある。でも、この作品は日本で、日本のオーディエンスに見せたいと思える作品は少ない。2018年に見た中で一番、観客が幸せそうな顔をして帰った行った作品」と語ってくれました。
また、この作品はLGBTをテーマとして扱っていることから、伊集院は「差別の問題とかって討論会とかじゃハードルが高くて入ってこなかったりするものが、もしかしたら一本の舞台で何か一つ掴めるかもしれないし。少なくても最初の一発目のジャブになる」と話し、この反応に岸谷さんは「もう伊集院さん、素晴らしい。
伊集院は「当時だったらそんなに素直に褒めてない」と笑い合っていました。
かつて裏番組で凌ぎを削った伊集院と岸谷さんの初対面とも言えるトークでした。
◆2月16日放送分より 番組名:「伊集院光とらじおと」
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