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8月28日(日)放送後記
渡辺真知子さん(Part 2)
1956年横須賀市出身。1977年にシングル「迷い道」でデビューして以降、「かもめが翔んだ日」「ブルー」「唇よ、君を熱く語れ」など数々のヒット曲をリリース。
JK:デビュー45周年は早かった?
渡辺:う~ん、うなるところですよね(^^;) ここまで来たらキリのいいところまで行かないと!
出水:9月21日には45周年記念シングル「二雙の舟/カナリア」が発売されます。どちらも中島みゆきさんの「夜会」にまつわる曲だそうですね?
渡辺:はい。2019年2月にACTシアターの『夜会』に声をかけていただいたんです。それでマサカの、舞台の上でセリフを言うという! TVドラマと違って、最初から最後までセリフを覚えなきゃいけないじゃないですか。中にはダンスまであったんです! 1人で踊るところもあって。
JK:私も見せていただいたんですけど、けっこう動いてしゃべって歌って・・・すっごいですね! 1曲1曲ていねいにやってて。
渡辺:28日間のうち20回公演やりましたから、ほぼ毎日。2日やってはリハビリ、という状態でしたね(^^;)テーマが「光と影」で、私のほうがぱぁっとした「光」、みゆきさんが「影」。2人が各々のポジションをやることで『夜会』を広げる、というイメージもあったのかな? だから「意見を言ってもいいのよ」って。すごく楽しくて、やりがいもありましたし、何といってもみゆきさんご自身がすごい才能ですからね!
出水:そのテーマソングが、8分間の超大作「二雙の舟」ですね。
渡辺:この曲はあらゆる側面で大曲です。
JK:45周年にふさわしいわね! ベテランだからできるっていう。
渡辺:私も歌うべき時が来たというか・・・出会えてよかったです!

JK:これぞ!というマサカはありますか?
渡辺:中島みゆきさんと『夜会』というご縁をいただいたことですね。デビュー40周年を過ぎて少し経ったころ、ようやく等身大でできるかなと思った頃にお話をいただいて。実はヤマハのポピュラーソング・コンテンストに出場したときも、みゆきさんの「時代」がグランプリだった時と同じ回だったんです。デビューしてからは接点らしいお目にかかることはなかったんですが、こうして『夜会』にお声がけいただいた。
渡辺:45周年を迎えるにあたって、『夜会』のアレンジャーの瀬尾さんが「真知子さんだったらフルコーラス作ってくれるんじゃないかな?」って言うのでお願いしたら「OK!」って。「よくこの曲を歌おうと思ったね」ってびっくりされましたけど(^^;) みゆきさんが歌ったのも30歳後半ぐらいからだったと思いますが、私のこの歳で歌うっていうのは大変なんです。酸素ボンベがないと息つぎできないような(笑)
JK:大変そうなのは聞いててわかります(^^) 見事ですよね!
出水:でも45年間いろいろ経験してきて、いろんなジャンルの歌にチャレンジした末にたどり着いたテクニックや歌い方もあるんじゃないですか?
渡辺:よくおっしゃってくださいました!! ありがとうございます! 痒いところに手が届くような(^^)でも本当にそうです、どこがどうとは言えないんですが・・・手あたり次第自分が歌ってみたいものをやってきて、国によって発声も違うし、言葉もラテン系なんかは舌を巻いたりする。そうやっていろんなことを分かったうえで、日本語のきれいな歌で、ずっしり人生の荒波を歌うことができた。
JK:今までいろんな国に行ってるでしょ、ラテンとかキューバとか。
渡辺:ええ、「移民100年祭」でなぜかお呼びがかかって。私もラテンが大好きなので、そういう時はギャラがどうのこうの関係なし(^^) ブラジルに行ったときは州知事が「唇よ、熱く君を語れ」をお気に召してくださって、「今度うちの言葉でこの曲を歌ってほしい」って(笑)
JK:ブラジルといえば私もサンバカーニバルに関係してるのよ。
渡辺:そうですよね、和服のように見せるドレスの帯が素晴らしいアイデアで! 私シビれてしまいました! 下敷きをペローンとぐるっと丸めたような・・・素晴らしいアイデアで感激しました!
JK:移民の人たちが「日本に1回も行ったことがないから、一度本物を見たい」って言ってて、それがずーっと頭にあったから。それがやってみようと思ったきっかけです。
渡辺:ああいう帯なら、歌いながらでも暑くないなっていろいろ考えちゃいました(^^)

出水:11月にはデビュー45周年コンサートも予定されています。どんなコンサートになる予定ですか?
渡辺:みゆきさんも「頑張ってこい!」って言ってくださって、ファンの皆様をはじめみんな盛り上がっているので、この盛り上がりを増幅させて楽しみたいと思います!
JK:ラテンのノリでね(笑)
OA曲
M. 二雙の舟 / 渡辺真知子