TBSラジオ「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」毎週木曜よる9時から放送中!
「マイゲーム・マイライフ」のゲストに貴島明日香さんがやってきました。奇しくも前回の放送でゲストだったシソンヌ長谷川忍さんが、Apexが上手い人の話になった際に「芸能界の女性で一番『Apex』が上手いんじゃないか」と挙げていました(本当に偶然です)。
貴島さん、オンラインゲームで初めて遊んだのはなんと小学校4年生の頃。その頃からすでに知らない人とオンラインで遊んでいたのだそうで、とんでもなくゲームサラブレッドです。

宇多丸「お父さん、お母さんはゲームとかパソコンとかにわりと寛容っていうか、どんどん触りなさい、みたいな感じだったんですか?」
貴島「今思えば寛容なほうだったと思いますね。私、7人家族なんですけど、一人一人パソコンがある感じで」
宇多丸「へー! すごい、IT家族」
貴島「全然、裕福な家庭とかではなかったんですけど、パソコンは一人一台みたいな」
宇多丸「(中略)しかもインターネットも繋がっていて。すげー! 新世代! 今までの中で一番新世代かもしれない、それ! ごく自然にゲームもあるし、オンラインも普通に」
貴島「そうですね。当時から本当に知らない人と」
宇多丸「野良で?」
貴島「野良で」
宇多丸「小学生?(笑)」

貴島「そうですね(笑)」
宇多丸「ははははは!」
貴島「当時は通話じゃなくてチャットとかだったんですけど」
宇多丸「こんにちはー、なんてやって」
貴島「『こん』みたいな」
宇多丸「ああ、そういうワードがあるわけね」

貴島「『よろ』(よろしく)みたいな」
ちなみに、貴島さんはRPGは飽きてしまうから苦手で、一人でやり込む系のゲームよりも対人ゲームが好き、ほぼ最初からオンラインを嗜んでいた、という、いかにも今の若者っぽさのあるゲーマーです。
宇多丸さんも番組内で言及していましたが、20代前半~半ばくらいの、若いゲストの方はかなりの確率でRPGの話をしない傾向にあるんですよね。
ファミコンやスーファミの、ドラクエやFFに育てられた世代にとっては、まるっきり違うゲーム観なのではないでしょうか。
この番組で様々な世代のゲストの方々の話を聞いていてつくづく思うのですが、ゲームは数ある文化の中でもかなり世代差の出やすいジャンルなのかもしれません。加えて、例えば今の35歳と45歳では、10歳差があってもそこまでゲーム感覚に違いはなさそうですが、35歳と25歳では相当違うような気がします。その10年間は、それだけ技術の進歩があったことの証左とも言えそうです。
eスポーツやゲーム実況との相性からも、RPGは今後大きく発展するジャンルでは正直なさそうですが、RPG世代としては末長くこの文化が残ってほしいと願うばかりでございます。

(兄からゲーム実況的なスタイルの英才教育を受けていた貴島さん)

貴島「(小さい頃に兄が)侍モノのゲームをやっていて、それを兄が喋りながら、今で言うゲーム実況みたいな感じで、横でやってくれてたんですよ。それがすごい好きで」
宇多丸「いいですよね。小さい子にとっては読み聞かせみたいなものだよね、ある意味ね。わー鬼が来たぞ、みたいな」
貴島「そうそうそう」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)
◆5月13日放送分より 番組名:「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」
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