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この夏の美術展は「外」に注目!というのが、美術ライターの浦島茂世さん。6月28日(月)の「スーさん、これいいよ!」では、7月から楽しめる、夏の美術展について伺いました。
▼浦島茂世さん。
年間150件以上の美術館に足を運ぶ美術ライター。文化庁の「文化審議会博物館部会」の委員にも就任。博物館に関する政策を議論。「生活は踊る」から「文化庁」まで、幅広くご活躍中です。
ちなみに・・・最近の美術館の状況は、基本的に予約制が増えました。ちょっと窮屈に感じることもあるけど、すごい大規模な展覧会でもない限り、空きがあったら入れる美術館も多いので、webサイトなので確認してみてください!なぜ、外の展示が増えた?
2020年は、新型コロナウイルス対策のため、開催が延期されてしまった芸術祭が続出。そのため、2021年はいつも以上に芸術祭が多く開催される年となった。また、当時は外国から観光客が来ると予想されていたこともあり、外を展示会場にする企画が多くなりました。
国立競技場が舞台!パビリオン・トウキョウ2021こちらは「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」のひとつとして計画されたオリジナルプログラムのひとつ。東京都は本来だったら2019年から2020年にかけて、かなり手の混んだアートのイベントを開催する予定だったのですが、一部は今年にずれこみました。新国立競技場を中心とする複数の場所に、建物やオブジェを設置し、自由で新しい都市のランドスケープを提案する試みです。
「パビリオン・トウキョウ2021」は、7月1日から9月5日まで開催。
パビリオンをめぐるだけであれば、無料ですが、パビリオンによって事前予約が必要であったり、おやすみの日が異なったりするので、事前にwebでご確認をお願いします。
ちなみに、浦島さんのおススメの展示は・・・
藤原徹平さんの「ストリート・ガーデン・シアター」。東京は、特に下町では家の前に路地まではみだして植木を置く「路上園芸」を楽しむ人が多いです。そんな路上園芸を、青山のどまんなかで試みているパビリオンです。細い道やちいさな家のある場所では普通にやってることを大きな道路や大きな建物の前でやると、どんな雰囲気になるのか、楽しみです。
こちらも芸術・文化の祭典「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」のプログラムのひとつ。夏のある日にやることは決定してるけど詳細がまったく明かされてない。わかっているのは「顔」が東京の空に浮かぶということだけという。目という現代アーティストチームが行う「まさゆめ」というプロジェクト。
このプロジェクトは、国家、社会、性別、文化、人種などさまざまな枠組みを超えて世界中からひろく「顔」を募集し、選ばれた「実在する一人の顔」を2021年の東京に浮かべるというもの。
すでに「顔」の募集などは終了。今年の夏都内数ヶ所で掲揚予定、だそう。
千代田区、中央区、文京区、台東区をぐるぐる歩こう!東京ビエンナーレ東京ビエンナーレは、“東京”のまちを舞台に“2年に1度”開催する国際芸術祭。世界中から幅広いジャンルの作家やクリエイターが東京のまちに集結し、まちに深く入り込み、地域住民の方々と一緒に作り上げていく新しいタイプの芸術祭。(戦後の復興期に上野の東京都美術館で行われていた国際展でもある)千代田区、中央区、文京区、台東区を中心に、いろんなところに芸術作品を配置してぐるぐる歩いてまわるというもの。
東京ビエンナーレは、7月10日から9月5日まで開催。
浦島さんのおススメの展示は・・・
Hogaleeさん
いろんな街の壁にかわいい女の子を絵を描くストリートアートの人。今回は、神田小川町のビルに絵を描いたり、大手町のビルにでかいステッカーアートをはったりしています。
東京大壁画という、丸ビルと新丸ビルの窓に横尾忠則と横尾美美さん親子が壁画を描くプロジェクト。
こちらも「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」の中核を彩る事業として企画されたオリジナルプログラムのひとつ。
“日本中・世界中から熱い視線が注がれる2021年夏の東京に、世界最大級のパブリックアートを掲げ、Tokyo Tokyo FESTIVALのシンボルメッセージとしたい”という想いから企画されたそうです。丸ビルが美美さん担当で、テーマは火。
東京大壁画は、7月17日(土)~9月5日(日)まで開催。
展示前ということで、写真がないのですが、どれも注目の展示ばかり!ぜひ注目してください!
◆6月28日放送分より 番組名:「ジェーン・スー 生活は踊る」
◆https://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210628110000