TBSラジオからバービーがお送りする「週末ノオト」(毎週土曜13:00-14:55)
7月3日(土)で番組スタートから丸1周年、無事2年目突入となった週末ノオト。
バービーさんいわく「奇跡」とのことですが、日ごろお聴きいただいている皆さん、本当にありがとうございます!
TikTokも始めてみました。
公式TikTok:@ syumatsu_note
国山ハセン「”人生相談”について考えてみた」
アナウンサーコラム「〇〇について考えてみた」。
今回は、国山ハセン・アナウンサーが「人生相談」について。
最近、悩める男として色んな人に人生相談をしまくっているハセンさん。先日も「週刊さんまとマツコ」に出演し、とんでもないお二人に相談を。
「担当番組が終わって心に穴が空いてしまった…どうしたら…?」と明石家さんまさんに相談したところ、「知らんがな!!!」と一喝されてしまいました。しかしハセンさんは、そう言ってもらえてスッキリしたんだそうです。
その放送後、いろんな人に「仕事がないアナウンサー」みたいなイジられ方をしているそうですが、ある先輩から連絡が来て、高尾山に連れ出されました。「護摩行をやりましょう」と…。
国山:(その時もらったお札に)なんて書いてあったかと言うと…「忍耐強く生きろ」
バービー:はっ…!我慢…!(笑)忍耐だったかぁー!足りないもの。
国山:足りないものそこだったんですよ。
バービー:なんとなく、腑に落ちます(笑)
国山:腑に落ちますでしょ?(笑)「忍耐強く生きろ」っていうそのメッセージ、響きますよねぇ。


国山:だからやっぱり人生相談って、もちろん人にするのもいいんですけど、悩んでる時、ちょっと足を運んで、お寺でもいいですし、友人でもなんでもいいんですよ。「ふとした時に出会ったメッセージ」を指針にするって言うのもいいんじゃないかな、と。

クマの研究歴20年以上という、東京農工大学大学院・教授で、日本クマネットワークの副代表の小池伸介さん。
生態学、とくに森林生態学、動物生態学を専門とされ、これまでに、「森と生きる。ツキノワグマのすべて」や「わたしのクマ研究」など、おもにツキノワグマの生態に関する著書を、数多く出されています。
そもそもクマはどこにいるのか? 普段、何をしてるのか?人間とクマは共存可能なのか!? など色々お話を伺いました。

クマは本来、草食。普段は山の中で木の実などを食べています。そのため、人を積極的に攻撃することはなく、人に危害を加えるケースとしては、母親のクマが自分の子供を守ろうとしたり、思いがけない所で人と鉢合わせパニックになって、という事が多いんだとか。そもそもクマにとって、人間は怖くて、できれば会いたくない存在・・・。
バービー:先月発生した、札幌市街地でのクマ出没のニュース。テレビでも、けっこう大きく取り上げられて、ここでも私も話したんですけども、街中を走る映像が衝撃だったんですけども、こういった人里へ下りてくる出没するニュース、近年すごく耳にするようになったと思うんですが、原因はあるんでしょうか?
小池:ひとつ確実に言えるのはですね、30年、40年っていうスパンで見ると、クマが住んでる場所と人間が住んでる場所の距離がすごく近づいてきていて、昔であれば奥山にクマがいて、平地に人が住んでいて、その間の場所っていうのは、人々が耕作をしたりする…。
そうすると、人が居なくなったところの耕作地って言うのは森に戻りますので、そこは新しい動物の生息地になっていくと…。で、だんだんだんだんその動物の住んでる場所が平地に近づいてきて、もう日本中どこでもすぐ、裏山に熊だけじゃないんですけど、シカもイノシシもサルも普通に居るっていう状況が、出来てしまってるんですね。


そんな市街地でのクマ出没の背景や、クマの生態について伺った後は、小池さんの研究テーマでもある「人とクマの共存」について。
バービー:実際、一番、棲み分けをするに必要なことってどういう事なんですか?
小池:動物が住むところと、人間が住むところをちゃんと分けると。で、トラブルがなるべく起きないようにしていくっていうのが一番根本なんですよね。やはり、人がだんだん撤退していく中で、山が荒れてしまったりすると、どこまでが森で、どこからが人が住むところかというのが、なかなか分からない。そこが不明瞭になってるんですよね。
だからそこをハッキリさせてあげる。「ここまでが動物の住む所ですよ」「ここからは人が住む所ですよ」って言うのを決めていく。そこに住んでる方々の当事者の意識として(境目を)決めていくってのが大事ですね。

バービー:具体的にはどのような例があるんですか?
小池:例えば、刈り払いをして見通しを良くする。やっぱり彼らは姿が見られるのが嫌なんですよね。
バービー:草を刈る!
小池:そうですね、森の際の草を刈って、人が住んでるところから森の中がよく見えるようにすると、クマがなかなか近づきにくくなるんですよね。そうすると、人里との距離は少し離れるっていうのはありますね。ひと昔前の森の姿に戻すっていう所ですね。
「クマについて、もっと知りたい!」と思った方は、ぜひ、小池さんの著書をお読みください!
◆7月3日放送分より 番組名:「週末ノオト」
◆https://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210703130000