TBSラジオ「コシノジュンコ MASACA」毎週日曜夕方5時から放送中!

12月4日(日) 放送後記

1972年千葉県生まれ。美容専門学校を卒業後、雑誌編集者を経て、2000年頃からタレント活動とコラムの執筆を開始。

テレビ、ラジオ、執筆と多岐にわたって活動しています。

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マツコ:さ、やりましょ! 2週目。

JK:じゃあとりあえず(笑)400回のケジメに、強烈なマツコ・デラックスが目の前に!

マツコ:入りづらいわね(^^;)アタシ、ケジメに来たの?!

JK:とにかくおめでたいわよ。お誕生日で50歳になったし。で、これからどうする?

マツコ:これからどうするって(笑)いやだからさ、江戸時代ってみんな50ぐらいで死んでたのよ。江戸時代の人は50ぐらいで「もう動けないよ」ってなってたわけじゃない? そう考えると・・・ジュンコさんの前で言うと「そんなことないわよ」って言われるけど、頭も気持ちも全速力できるのってそんなに長くないだろうなって。

JK:なんでそうやって決めつけるの?

マツコ:ハイ、やっぱりそうなった!

JK:毎日を楽しまないと! でも結構毎日楽しいんじゃないですか?子供さんも大人もみんなから愛されるアイドルですよ・・・大きなアイドルだなぁ(^^)

マツコ:そりゃ恵まれた仕事させてもらってるよね。本当ありがたいです。大きなアイドルも50になり、もう1回「エイッ!」って自分でスイッチをいれないとだらだら過ごしちゃう歳になったんで・・・ただ1年歳を重ねただけですけど、50ってキリがいいから、今年は何か頑張ってみようかな。

JK:面白いことした方がいいよ、自分のためにも、世間のためにも。マツコさんっていつからお化粧して女性になっちゃったの?

マツコ:ええと、現段階で女性にはなってないんですけど(^^;)女装しだしたのは10代ぐらいからだけど、小学校の時からおふくろの鏡台から、資生堂のベネフィークとかの紫っぽいキャップを開けて紅を差したりはしてた。当時の資生堂のCMとかすごかったじゃない? そういうのも含めてすっごい興味を惹かれてた。

JK:美しいものに目ざといっていうか。

マツコ:昔はご近所の化粧品店で、シーズンになるとポスターを張り替えたりしてたじゃない? 友達が化粧品屋さんの娘さんだったのよ。だからアタシもポスターもらったりしてた。INOUIのセルジュ・ルタンスのとか。

JK:新宿二丁目とかは行かなかったの?

マツコ:昔は行ってた。でもジュンコさんが行ってたのって、四谷シモンさんとかがいた時代でしょ? めちゃくちゃセンスのいいおしゃれな人がちゃんといた時代。世の中もそうだけど、だんだん二丁目も他の街と変わらなくなっているというか、すべてが平たくなってきちゃった。変な人がいなくなったっていうか・・・アタシがデビューしたころは、ぎりぎりそういう人たちがちょっといたからね。

JK:粋で高度な会話もできたね。画家や建築家やいろんな人たちが集まって、そこでただ飲むだけじゃなくて「出会う」。そういうところって今ないなぁ~。

マツコ:昔は世界中でゲイがそういうものを先導してたのよ。

そういうカルチャーのところには必ずゲイの人がいた。でも今はそれもあんまり変わらなくなってしまった。

JK:ドラァグクイーンか、ハロウィンかわかんないもんね。

マツコ:ジュンコさんが行ってた頃の二丁目はものすごくおしゃれだったと思う。その残り香みたいなものはぎりぎり感じた。今は普通の飲み屋さんと変わらなくなってて、それが悪いとは言わないけど、あと10~15年ぐらい歳とってたら面白かっただろうなぁって思う。

私はジュンコが拓いた獣道を歩く~マツコ・デラックスさん

マツコ:先週から本題いっさいやってないわよ、いいの?

JK:私、手を挙げないとしゃべれないんだもの。

マツコ:なによ、ずっとしゃべってるじゃないの!

出水:(爆笑)

JK:今までにこーんなマサカってあった?

マツコ:突然くるね!! アタシにとってこれ以外はないんだけど・・・マサカ今こんな風になるとは思ってなかったよ。目指してもいなかったし。まさか自分がTVに出ていっぱい番組やらせてもらえる人生になるなんて・・・20年前ぐらいから表に出る仕事をやらせていただいたけど、それまでは思ってもみなかった!!

JK:でもドでかくてよかったわね、存在感あって。

マツコ:え~、アタシってデカいだけなのかなぁ??ねぇ??(笑)でもアタシって変な人間じゃない? 普通ではないじゃない? だから意外と、人様からしたらアタシが普通に生きてるほうが変じゃない?

JK:いること自体が変かな。

マツコ:ちょっと(怒)・・・でもそういうことなのよ、最初にTVに出た時はみんなびっくりしたと思う! これがTVに映ったら。

でも本当にマサカだったし、この世界に長居しようとも思ってなかったから、だから好き勝手なこと言ってたんだよね。

JK:だから長くやってこれたのよ。らしくないことをお上品にやってたらいやになっちゃうよ。生そのままをやってる。特徴ってすごく大切よ。

マツコ:お言葉を返すようですけど、あなたが一番エグいですから。こんな人なかなかいないよ! 人のことばっかり言ってるけど、ジュンコさんもなかなかだからね!

JK:ええっ、そうかしら?!

出水:はい、ずーっとそう思ってました(^^;)

マツコ:アタシもそうだけど、本人は「いや、別に普通に生きてるだけだけど」って思ってるのよ。でもこれ、日本でもヤバい2トップみたいなところあるからね? アタシはジュンコさんとか先達が切り拓いてくれた獣道をなぞっていけばよかったから、楽だったと思う。子どもの時にジュンコさん見た時にさ、「うわっ、おかしな人だ」って・・・いい意味でよ。こういう変な人が日本にいるってすごいなって思ったの。

JK:怖さ知らずってところはあるわね、お互いに。無神経というか。

マツコ:生まれながらにしてビョーキなんだと思う、アタシたち。人が感じる恐怖心が薄いんだと思うんだよね。

JK:マツコさん何型?

マツコ:アタシ、こうみえてAなの。

JK:O型って言いたいわよね。

マツコ:もう終始! 芸人さんみたいね! A型ですよ!

JK:一緒! ものすごくエエ人なのよ(笑)

マツコ:・・・A型なのぉ?! A型が繊細でどうのこうの、っていうのは間違いよ! 世の中にはこんなA型がいるんだから。

JK:本当は小型だけど(笑)

マツコ:いやいや、アタシといるから大きく見えないだけで、決して小型じゃないよ。大きさじゃなくて、の存在感! 出会い頭に会って驚く率でいったらアタシとあんまり変わらないと思うよ。みんなマルエツから出てきて会ったら「ワッ!」てなる確率は、アタシとどっこいどっこいだと思う。

JK:勝負しよか?? 2人で渋谷歩いてみる?

マツコ:『モニタリング』でやってみる?・・・やんねぇからな!

JK:私は自分ではノーマルだと思ってるんだけど。

マツコ:これがノーマルだったら日本は崩壊してるわよ! アブノーマル中のアブノーマルじゃない。

JK:でもその方が日本にはいいと思ってる。

マツコ:そうなの! とくに最近の閉塞感漂う日本は。

みーんなショートボブにすればいいと思う!!

JK:私キラー通りのGod Motherなんだけど、競技場できたときに、みんなでオカッパのカツラと真っ赤なレインコート着て「オカッパレードやろう」っていうことになって、みんなで競技場に行ったの。私が先頭で、50人ぐらい引き連れて。

マツコ:それが許されるのはジュンコだからなんだよ? 商店街がオカッパの男衆を引き連れるなんていったら、普通は止められるんだからね? すごいよね、考えないで突っ走ってきたからこの仕上がりになのよ。そこまでのたくましさはアタシにはないな。それは本当にすごいと思う。

JK:これからまだまだやることあるわね、私たち。世の中変えましょ。

マツコ:いや、アタシはそんな大口叩けないけど! 「世の中変えましょう」とは・・・ジュンコすごいわね!!

JK:なんでもかんでもプラス思考。いつまでもコロナで悲しい思いはしたくない!

マツコ:ほんと。どうせ暗くなってるんだったら、ウソでもいいから明るくなって、みんなおかしなことしちゃえばいいのにね。その方が楽しい国になるよ。

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